【座談会】日本とアメリカのワーキングペアレント事情 どこが違うの?
こんにちは!Business Operations Divisionの竹田です。
Boundlessには、日本に加えてアメリカに拠点を置くチームメンバーもおり、時差やカルチャーを越えてグローバルな環境で仕事をしています。Work From Home(リモートワーク、以下WFH)レポート第三弾となる今回は、アメリカと日本のワーキングペアレント4名に、WFHについてざっくばらんに語っていただきました。日本とアメリカではどう事情が違うのでしょうか?
WFHレポート第一弾「創造性と生産性を高める在宅ワークスタイルは何?」、第二弾「自分流ワークスタイル」ものぞいてみてくださいね。
ーまず最初に、WFHをスタートさせて、よかったことはなにか聞いてみました。
Miyukiさん:ファミリーイベント、例えば子供の学校の催しの参加などに特別な調整をしなくてよくなりました。柔軟に対応できるようになり、以前は参加が難しい部分もあったのでとてもよかったと思っています。またドライブによる通勤時間がなくなったことで、より仕事の効率化が図れるようになりました。今まで往復最低でも2時間かけて運転しオフィスへ行っていたので、本当に気が抜ける時間がありませんでした。(LAのハイウェイ渋滞事情をご存知の方はお分かりと思いますが、渋滞にはまると数時間動けなくなることもあるそうです。)
Megumiさん:子供がまだ小さい(1歳2ヶ月)ので、WFHができることは本当に助かりました。今はデイケアに預けていますが、娘が1歳になるまではベビーシッターさんを雇い自宅まで来てもらい、隣の部屋で娘をみていただきながら、自分は会議に出たり資料作成したりして業務をしていました。娘が隣にいるので安心して仕事をすることができました。
Pingさん:柔軟な働き方を実践できるようになりました。私はアメリカと日本にチームメンバーがいるので、時間配分には気を使います。アジアにも同僚がいるのでアメリカ時間の夕方から夜にかけて会議が入ることが多いです。その中でWFHでの働き方は仕事の合間に子供たちとの時間を作ることができて、よかったと思います。
▲Pingさん宅のお庭とペットのモモ。Pingさんはたまにここからオンライン会議に参加します。大変羨ましい!
Sayaさん:今年アメリカLAから日本に帰国して、アメリカ、日本両方でWFHを経験しましたが、通勤時間がないことに加えてロケーションも問わないため、時間を効率的に使えています。日本に来て思うことは、アメリカは車社会で車がないと生活ができない状態でしたが、日本では圧倒的に歩くことが多く、運動不足の解消につながり健康的になりました(笑)。
WFHでよかったことについて、4名全員が仕事の効率化が可能になり、家族との時間が増えたことをあげていました。仕事とプライベートの時間を柔軟に調整することで、ワーキングペアレントとして子供と接する時間も増え、バランスを保てるのはいいことですね。またアメリカではベビーシッターさんに自宅まで来てもらい、仕事中預かってもらえるというのが普通に浸透していることのようで、日本との違いも感じます。
ー次に、WFHを始めて新たにスタートできたことがあったのでしょうか?
Miyukiさん:子供たちのお弁当を作る時間ができました!そして朝洗濯ができるようになりました(笑)。今まで通勤のため早朝4時半に起床し、5時半には自宅を出ていたので、この二つはすることができなかったんです。それから休憩を入れて、体を休める時間を取ることを始めました。”Think Nothing (何も考えない)” 時間を作ることで、より仕事に集中できるようになったと思います。
▲Myukiさん宅で大活躍のディバイダー。これで部屋を仕切っておけば、子供が急に部屋に入ってきてもビデオ会議に映らないし、汚い部屋を隠せる。(Miyukiさん談) 穴が開いたのでカエルでカバー (笑)。 ここで何も考えない時間も確保。
Pingさん:45分間のエクササイズ、ランニングなどを日課にするようになったことと、オンライン日本語クラスの受講を始めました。これはWFHだからスタートしたというより日本チームをマネージすることになったから始めたのですが、ずっと続けています。
忙しい時間を過ごすばかりでなく、仕事の質を上げるために何もしない時間を作ったり、必要な語学を習ったり、このような時間を費やせるのもWFHならではかもしれませんね。
ーまだ小さいお子さんがいるMegumiさんとSayaさんに、一日の時間の使い方、アメリカと日本の子育てについて伺ってみました。
Megumiさんの一日の様子
6:30 - 起床
6:45 - 7:15 お弁当/朝食作り
7:15 - 8:10 娘の朝食・着替え・準備
8:10 - 8:55 娘を保育園に送る
9:00 - 17:30 お仕事
17:30 - 18:15 夕ご飯作り
18:15 - 19:00 娘帰宅、夕ご飯
19:00 - 19:30 娘と遊ぶ
19:30 - 20:00 娘とお風呂
20:00 - 20:30 寝かしつけ
20:30 - 21:30 翌日の用意/片付け
21:30 - 22:30 メールチェックなど
22:30 - 就寝
Megumiさん:上記は現在のある一日の時間の使い方です。シッターさんに来てもらっていたころは、お昼寝の時間なども考慮しながら午後4時ぐらいまでみてもらい、夕寝している間に仕事を終えて、夕飯の支度という様な感じでした。
Sayaさん:アメリカのデイケアと日本の保育園では、コミュニケーションに大きな違いがありますね。アメリカではいい意味で特に細かなコミュニケーションなどなく、何か直してほしい場合にのみ先生からお知らせがあります。しかし日本では、毎日先生からお昼寝はしたか、今日一日どんな様子だったか、食事はどのくらい食べたか、などのレポートがあり、食事のアドバイスなどもいただけます。同時に親も決められた情報を提出する必要があり、これは時に大変だったりします(笑)。シンプルに言うと、アメリカは楽、日本は丁寧、という感じです。別の視点でコミュニケーションにおけるアメリカと日本の違いでいうと、アメリカではみんなが基本的にフレンドリーに話しかけてくれ、初めていく場所でも子供の遊び相手やママ友などと繋がりやすい環境でしたが、日本ではコロナ禍もあり人と繋がる難しさを少し感じています。反面、公園や空港での日本の皆さんのホスピタリティーは本当に素晴らしくて、チップもなくこんなによくしてもらっていいのか、と思ったりもします(笑)。
▲Sayaさん宅から見える景色。久しぶりに日本で見る桜は最高。
アメリカと日本の文化の違いで、コミュニケーションや子育ての仕組みの違いなどもあるのですね。大変興味深いです。
ーではWFHを始めて気づいたこと、感じたことは何だったのでしょうか。
Pingさん:生活の質が上がったと感じています。自分自身にもエネルギーがあり、よりクリエイティブなことにも取り組めるようになったような気がしています。
Miyukiさん:以前は家族に対して何か罪悪感を感じていたというか、気づけばいつも疲れたと言っていたように思います。常に怒りやすかったですね。しかし今は余裕ができフレンドリー、つまり優しくなって、”Better mother(もっといいお母さん)”になれているように思います(笑)。家族の雰囲気もよく、より親密になりました。
ー最後に、今後の働き方に期待することはと尋ねたところ・・・。
自分の仕事、状況に合わせてベストな方法を自分で選択できる "individual decision" ができると最高だという答えが返ってきました。
これに関しては、本社で来年2022年からの働き方のガイドラインが出たところで、その内容はまた別の記事で触れていきたいと思います。「ビジネスニーズに根ざした各自の選択」に対して、Boundlessではどう働き方を進化させていくのでしょうか。ぜひ今後の記事も期待していてください!
こんなユニークでクリエイティブな社員がいるBoundless。
これからもたくさんの仲間を紹介していきます!
グローバルな組織だからこそ、いろんな環境で働く仲間がいる、それがBoundlessの強みです。多岐にわたる情報がチームの中で飛び交っていますよ!
*Boundless株式会社(バウンドレス)は、米国に本社を置くYahoo Inc.の日本法人です。