“今できるベスト”という納得感ある選択の積み重ねが家や人生をつくっていく|「わかったふりをしていれば丸く収まる」という #呪いを解く冒険
「選ぶ」ではなく「つくる」には
「今できるベスト」という納得感を積み上げるしかない
少し前のことだけれども、友人から家づくりが行き詰まっているという相談を受けました。建築家から上がってきたプランを「どうジャッジしていいのかわからない」「悪くないけど、良いのかもわからない」ということだった。あぁ、この現象は、結婚でも、子育てでも、人生のあらゆるシーンにおいて比較ができない選択のときに、よく起きるよなぁ、と思ったのです。
とりわけ、家づくりは、建売住宅やマンションならばプロダクトとして比較できるので、なおさら注文住宅はそうならないことのストレスを感じるようにも思うのです。注文住宅でも複数プランを出してくれるハウスメーカーや工務店や設計士もいるでしょう。
だけど、わが家もだけれど、多くの場合、ひとつのプランしか出てこない。そのひとつを何かと比較してジャッジするのではなく、リサーチやコミュニケーションを重ねて納得感のあるものに育ててつくり上げていくというプロセスに慣れないので最初は戸惑うものです。
今の自分にとっての「納得」は何かを探す
今あるお金、今ある能力、今ある知識をフル動員して、ベストになるようにひとつひとつ疑問や懸念をつぶしていく地道な作業です。
「どうジャッジしていいのかわからない」「悪くないけど、良いのかもわからない」という状況には、わたしの場合、こんな質問を重ねることが重要でした。
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