少数派のための清き一票の最大化戦略|「どうせ選挙じゃかわらない」の #呪いを解く冒険
少数派だからこそ、賢く、手堅くありたい
選挙権を得てからというもの、ほぼ欠かさず選挙には行っています。その度に少数派であることを突きつけられる感覚があったので、数年前までは、選挙後には喪失感のようなものを抱えずにはいられなかったものです。
で、最近のわたしはといえば、わざわざわかりきった「少数派である事実」にフォーカスしてる時間がもったいないじゃない、と思うようになりました。だって、わたしが大事にしたいイシューたちは、一刻も早く解決されて欲しいものばかり。だからこそ、もっと合理的に一票の使い方をアップデートしていかなければ、という想いがあります。
そして、少数派だからこそ、政治が守ってくれようとなかろうと、きちんと学び、生き延びなければならない、という状況に、自分は置かれていると認識しています。
選挙速報は次の選挙へのヒントと捉える
まず、開票とともに、自分が新聞からウェブまで目を通し吟味して投票した候補者が、箸にも棒にもひっかからない、という状況に何度か直面したことがあります。切ないんですよね〜、あれ…。
そして、以前までは、少数派が多数派になることを切実に望んでいました。きちんと意義が伝わっていないから、伝えなければならない、と考え、選挙前には坂本龍一さんとキャンペーンなんぞも立ち上げて、ものすごく行動もしてました。でも、伝わっていない部分もあるかもしれないけれど、そもそも多数派と、少数が求めている論点の順番が違うだけで、そんなにズレてはないんじゃないかなぁ、と、視界が広がった感覚もあります。
だから、毎度絶望しながら観ていたけれど、最近では選挙速報を観る目的を変えたのです。国民の政治に求めることのマーケティング結果であり、自分の選挙区の傾向と対策であり、どんな人がどんな発言をどんな身なりでして当落しているのか、という壮大なアーカイブとして興味深いな、と。
清き一票の価値を最大化する、という戦略
現実としては、現在は与党が非常に強すぎて、対抗する野党も望めないという状況下で、投票を前に、戦意喪失しそうなこと、しばしば。でも、少しでも自分が希望するイシューが実現する、というか、遠ざからないようにするために、自分の1票を最大化することにフォーカスするようにしたのです。
第1希望の候補者ではなく、当選するかしないかがぎりぎりの候補者の中で、考え方が近い候補者あるいは政党に投票することを【戦略的投票】と呼びます。この投票方法は、候補者をひと通り調べただけでは終わらず、情勢を把握していないとできないので難易度も高いのです。
ちなみに、複数人区で、盤石なベテラン議員と新人議員が出馬する場合、大きな政党や労働組合などは、組織的に票の割り振りをしたりしているのです。
元から強い人たちは、きちんと戦略を練り、より強くなっていく。それを、絶望して眺めているよりは、もっと賢くなりたいなぁ、と思うのです。
(今回、わたしがどう考え、どう投票したかは「あとがき」に反省を含め書きます。)
普通に過ごしていては少数派の声は少数派のままだ
そして、選挙は民主主義の全てではない、ということは、持っておくべき大事な視点だと思うのです。自分が投票していなくても、自分の選挙区の代表には(投票していなくても)自分の声を伝え続けて良いのです。ウェブなどには意見を送るフォーマットも用意されています。
少数派が多数派になる未来も夢見つつ、多数派に選ばれた議員がきちんと少数派の意見も考慮しているという状況にも、希望があるんじゃないかなぁ、と試行錯誤の途中です。
ちなみに、今回、COFFEEと______ というわたしが運営するコーヒースタンドの店頭で選挙割を開催しました。そして、そこでいろいろな方とお話する機会があり、やはり、という感じでしたが、働き方によって、重要視している政策の優先順位が異なるという印象がありました。
働き方の多様化は、社会の情勢変化に大きな影響をもたらすのだろうなぁ、とも感じました。
あとがきには、今回、わたしがどう考え、どう投票したかを反省を含め書きます。
あとがき
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