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星野源の存在から考えるこれからの仕事と自分の在り方


みんなに伝わるようなものって本当は一番過激なこと

最近、ハッとしているのは星野源さんのサッポロ黒ラベルのCMのセリフ「みんなに伝わるようなものって、過激じゃないっていう風に思っているけど、本当は一番過激なことだと思ってて、俺の戦う場所だと思う」に。

わたしは長いファンではないので、もし間違っていたらぜひ教えてほしいと前置きしつつ、書き始めます。

星野さんがみんなに伝わるキャッチーなものだけをつくっているかというと、そうではない。新曲の「ドラえもん」のPVはMIKIKOさんによるコンテンポリーダンスで構成されているし、「Continues」はMartin Denny「Firecracker」から始まり中盤YMOの「Mad Pierrot」で一般的なお客さんにテクノ音楽史をがっつり紹介していたり、星野さんが好きすぎるゲーム「メタルギア」がふんだんに演出に盛り込まれていたり、あんなメジャーなところにいながら、好きなものを全部盛りにしている印象がある。


メジャーでポップでパブリックな場所から
マニアックなことをファンと共有している
星野源のバランス感覚

むしろどんどん自由にマニアックに楽しそうになっているように見えるのです。SAKE ROCKのときよりもメジャーでポップでパブリックなのに、あのときよりもむしろマニアックなことをファンと共有しているという点が、ものすごいなぁ、と思っているのです。

この現象には目から鱗が落ちたのは言うまでもなく、わたしはわたしの思想やアイディアをもっと世間に伝えるために、自分の在り方を見直そうと思うのに十分な出来事だったのです。


スモールは本当にビューティフルなのかという問い

この数年、わたしはあまりにも「スモールスタート」や「スモール イズ ビューティフル」の思想に縛られていた。それはちゃんと哲学や理想を具現化するための手段であって、目的ではなかったんだなぁ、と最近は区別できる。哲学や理想が揺るがない程度なら大きくすればいいし、大事なのは身の丈とそのバランスなんだと思う。そして、そのバランスを取り続ける自問自答力と時間だったんだ。

実際のところはご本人に聞いてみないとわからないけれど、側から見ると、みんなに伝わることに一切の妥協もせず、自分のやりたいことをやって、すっごい笑顔で笑っているひとがいるのか!と、なんかキュッと引き締まるのです。最初からちゃんとみんなに伝わるということに意識的であるって、とてつもなくかっこいいことだなぁ、と、改めて思う。ちょっと楽なところに身を置いていたな、と反省中です。


自分がマイノリティというコンプレックスとの決別
ちゃんと世の中に受け入れられるんだという王道感

歴代のCDジャケットを見ていると、星野さんはどんどん「ほっこり」から「シュッ」としたファッションに変化している。斜に構えた感じじゃなくって、どんどん王道な、でもちょっとだけモード感もある引っかかりのある絶妙なさじ加減で。本当に「みんな」にすっと伝わるように、計算し尽くして進化してるんだろうなぁ。それでいて、音楽への信念はきっと何一つ曲げていないんだろうなぁとも想像している。

ところで、わたしのファッションはというと、ずっとずっとコンサバとは対局にあった。ランドセルはピンクだったし、ルーズソックス全盛期にハイソックスだったし、古着好きだったし、そのあとは全身黒尽くめだった。なんとなく、学校も社会も馴染みにくい時期があったことの反動で、わたしはあえてサブカルな方を選んでいたのかな、と自己分析している。最初から浮いている方が楽だから。いい歌を歌う人たちが奇抜なファッションをしているのも、同じ法則なのかな、なんて思う。「わたしはちょっと変わってるんです、それでいいんです」という可視化がしてくなっちゃう「サブカルの病」と勝手に命名します(笑)。


グッパイ、サブカルの鎧
ハロー、ちゃんと伝わるステージ

で、星野さんといえば、いつの間にか、完全に垢抜けた王道+ちょいモードORちょいレトロ感というファッションで、紅白になんの違和感もなく笑顔をふりまく。あぁ、決別したんだな、サブカルという病を、と勝手に思っている。そして、サブカルという病の克服の先にあったのは、ちゃんとマニアックさまで伝わるミラクルだった。

わたしも、この病、そろそろ卒業したいな、という気持ちがムクムクと育っている。別に明日から、VeryとかCLASY系とかOggi系になるわけじゃないけど、クライアントも大きくなるし、偉いひとと食事もするし、いいさじ加減の考察と試行錯誤をちょっとだけしてみるのです。


「小さくて妥協のない自分の暮らし」
「みんなに伝わってあたらしい社会をつくる仕事」を
両立させる

暮らしかた冒険家をはじめたとき、自分の理想と現実の社会はもっともっと遠いところにあると感じていた。だから、現実というOSの上で、いろんなことをハックしながら生きていくような自分の暮らしかたを思い描いていた。だけど、あれから7-8年経って、理想と現実がものすごく近づいている感覚がある。現実を理想のOSでアップデートできるんじゃないかな、そんなワクワクが押し寄せてくる。

「小さくて妥協のない自分の暮らし」と、「みんなに伝わってあたらしい社会をつくる仕事」の両方の可能性をもっと追求したい。自分の暮らしかたと働きかたの先にある成果を、もっとストイックに目指すんだ。わたしは見たい景色が、見たい。

今一度、自分のことを俯瞰して、自分が息子にプレゼントしたい未来のために、自分の在り方を再構築している。 そして、ちゃんと、届けたいんだよ。「未来はもっとハッピーで、生きやすくって、らくちんだよ」って、ことを、たくさんのひとに


追伸1:
ちなみに星野源は、子供心をがっつり掴む「ニセアキラ」という変装キャラがあって、#弊社長 (3歳)のハートを鷲掴みしてやまない。おちゃらけまでセットだなんて、どんだけなんだ。

追記1:
オールナイトニッポンのさわやかにエロキャラもヤバイ。


告知13/31映画上映会&トーク@大阪
3月31日 18:00-20:30 (17:30 open)
@金殿ドーム(大阪府東大阪市花園東町1丁目13−22)

《予約&チケット購入》https://offgridlife.stores.jp/items/5aaf5904122a7d1c8a000dc4


告知2:祝!増刷記念、送料無料@オンラインショップ
『あたらしい家づくりの教科書』セット販売中

"大事なことは目に見えない。
家づくりは「見えないこと」が大事です。"

3年後も、30年後も、後悔しないどころか、
しあわせだなぁ、と
日々を噛みしめる家づくりをしてほしいという、
暑苦しい思いを込めて伊藤が編集+執筆しました。https://offgridlife.stores.jp/items/5ab85c885f78661fea005f23


告知3:3/31 トークイベント ゲスト出演@大阪
「賃貸でも寒くない家は自分でつくれる! はじめてのDIYと断熱の話」

3月31日 14:00-17:00
@おおさかATCグリーンエコプラザ (大阪市住之江区南港北2丁目1−10 11階 ATCITM棟)

《予約&チケット購入》
https://peatix.com/event/354887


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