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全てのボスはナウシカを見習うべき

ナウシカが、腐海の中でわざとガスマスクを外してサムアップするシーンがあります。その結果、体に悪いガスが少し肺に入ってしまいます。

腐海でガスマスクを外すまでしなくとも、全てのボスはメンバーに対して「強がりにも見えるポジティブさ」を示す必要があると思うのです。


そう感じたきっかけは、最近の配置換えでした。今まであまり接点のないグループのそばに来たのですが、そのグループには、いつも明るく元気に挨拶するイズミさんが在籍しています。でも最近は、下を向いて静かに入って来ます。

何でだろう?とずっと思っていたのですが、理由が分かりました。そのグループのボスは、いつもため息をついているのです。今度、1日何回かをカウントする。

彼はサラリーマンとしては優秀なので、たぶんメンバーが全員ダメ社員に見えてしまい、だからため息をついている模様。

でも、ため息をつく回数に比例してメンバーが優秀になることはありません。イズミさんだけでなく私の気持ちも激下がりなので、周りのモチベーションを下げる効果絶大であることを実体験できました。


反対に、リーダーが自らの気持ちに関係なく、ポジティブでアグレッシブな雰囲気を出すのは本当に大事。

ガスマスクを外す行動自体に意味はありませんが、それは「あなたたちだけを危険な目に合わせない、私も戦う」というメッセージです。これに似ているのは、最も厳しいお客さんのクレームにリーダーが「ここはオレに任せろ」と率先して客先に突入し、謝罪する場面でしょうか。ナウシカによるクレーム処理。

リーダーはそういう行動によって、メンバーの心に働きかけることができます。

酒井穣「はじめての課長の教科書」にも、"他の皆んながあきらめるような最悪の状況でもポジティブに笑顔で前進する"との表現があります。そう、これができるのがリーダーだ、と思うと同時に、いつもこれができたらいいな(それは結構難しいタスクだ)とも思います。



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