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「サイロ化」は増幅する

部門毎に勝手にシステムを導入して、セキュリティや効率性を弱めてしまう現象を「 #サイロ化 」と言いますが、仕事の進め方自体でもサイロ化はよく起こります。それぞれのチームが自分の守備範囲に固執して、外に出て来ない。

しかし、私の部署の課題や機会を洗い出すと、重要なテーマはすべて”部門間”や”他社との連携”にあること、つまり #ベン図 の「重なり合い」の部分が大事であることが分かって来ました。そこで、横断的なプロジェクトの立ち上げや勉強会の実施、他社との提携などを手掛けています。エビデンスに基づく行動。


こうした横串的な取組みは、簡単ではありません。最大のハードルは「人は基本サイロの中が好き」なことだと感じます。居心地の良いサイロから出るのは、寒い冬に外に出るくらいおっくう。また管理するボスの側も、各チームがお互い絡み合う"複雑系"を管理するより、チーム毎に別々に管理する方が楽です。

すると、放っておけばサイロ化が増幅する"ループ"が起きます。コミュニケーションのITツールはいくらでもあるのに使いたがらず、他のチームで何が起きているかますます分からない。また人事評価においても、自分の守備範囲内の狭いテーマを達成することが評価されがち。こいした環境では、わざわざ慣れない他流試合をして失敗するリスクを負う人は減ります。


これまでの横串の取組みから、こうしたサイロ化の流れを変えるには、次の2つの戦略が有効との経験則を得ました。


1 私以外に、変えたい気持ちがある人が1人でもいるとずいぶん違う

1人だと「あの人なんかやってる」で終わってしまうことも、2人いれば流れが作れます。フロアの隣のチームに、サイロ化を変えたい人がもう1人いました。2人でワーワーやっていたら、プロジェクトが立ち上がりました。仲間は大事です。


2 自分が #ハブ になる

#弱いつながり の理論の通り、ハブを通じて離れた人同士がつながると、思わぬ変化が起きます。タコ壷に入り込んでいるうちの研究所の人たちと、資材調達や営業のメンバーとの間で情報を流す”ハブの役割“をするだけで、何かが起きる確率は格段に上がります。コミュニケーションツールはいくらでもあるので、あとはやるだけ!


見たことがない方のために、冒頭の写真は「本物のサイロ」の写真です。コンクリートや鉄板でできています。本物のサイロを壊すのに比べれば、仕事上のサイロを壊すのはやさしい、はず?

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