農産物のトレーディングから、情報をトレーディングするようになった
3月まで農産物のトレーディングをする部門にいましたが、4月から経営企画的な部門に移りました。システム部門も含まれる部署です。
在宅勤務をするのに、ビデオ会議どうやってするの?といった日常の問合せにも答え、今の状況において求められる情報を社内に流して行きます。
よく考えたら、これ今までやってたことと同じだな、と気づきました。
3月までは、農作物を安く買って高く売る仕事でした。余っている所から足りない所に持っていけば利益が生まれます。
今は農産物の代わりに"情報"をトレーディングしています。情報がない所に情報をもたらせば喜ばれる。やっているのは同じ裁定取引です。また、ニーズがなさそうな所に営業をして情報を「売り込む」ことや、同じ部署のバキバキのシステム系の人から情報をもらい、それを皆んなが分かるように加工して流通させる"情報の6次産業化"もできるとわかってきました。
逆に言えば、同じ社内でも情報がびっくりする位偏在していることに気づきます。今、ある商品の営業体制の再構築に取り組んでいますが、その商品に関わるグループ会社がバラバラで動いており、同じ顧客の情報すら偏在化しシェアされていません。典型的な「サイロ化」です。みんなにサイロから出てきてもらう"デジタル・トランスフォーメーション"もやらねばならない。
そして、今私にとって最もシェアすべき情報は、自社の事業の仕組みを概念化して構造化したモデル、です。長年続けてきた部門のビジネスモデルを大きく変える必要性が叫ばれながら、今まで手つかずでズルズル来てしまったのは、今の仕組みを上回るモデルが提示できなかったから。なぜ提示できなかったかというと、仕組みを概念化して構造化する人がいなかったから。
今の仕組みもそれなりに構造化されているので、思いつきのアイデアで置き換えることなど賛同が得られない。だから、いま一度キチンと概念化・構造化した納得感ある仕組みに置き換える必要があり、それを「群衆の英知もしくは狂気」で示されたように、正しく伝播していく。
できるかなー。やってみるしかないです。