家の中が片付かない2つの法則
来年の引越しを前に、去年の12月から始めた家の片付け。でもなぜ1年前から続けているのかって?
究極のミニマリストである私に対して、配偶者様は典型的な「捨てられない」「整理できない」タイプで、1階も2階もモノで溢れています。どの程度溢れているかというと、家の中のペンとかクリアホルダーなどの文房具を集めたら「大きめのダンボール3個分」になったくらいの溢れ方です。文房具屋さん?
本人は体力もないし、引越し準備の作業はムリだ!と判断し、時々うちの子にも手伝ってもらいながら、週末ごとに片付けを続けて来ました。真夏は汗だくになりながらの作業。
1年間続けると、モノが片付かない理由が非常に解析度高く理解できます。その理由はシンプルに2つの法則に集約され、やはりこんまりさんは正しい、という結論に至ります。ではその2つの法則をご紹介。
法則1 モノは分類して置く場所を決める
モノで溢れる人は「安いから」などの理由でとにかく買ってしまうのですが、それよりも困るのが、買ってきたモノを分類せずにその辺に置きがちなこと。
なぜ分類せず置くのが良くないか?その理由は、分類せずに置くと、在庫量がわからない→必要な時に見つからないからまた買う→モノが増える、という無限ループに陥るからです。
こうして無限に増えることになったモノたちの例。タオル、布団、枕、キッチングッズ、紙皿や紙コップ、服、コート、帽子、歯ブラシ、シャンプー、リンス、ボディソープ、洗剤、トイレットペーパー、バッグ、文房具、ティッシュ、ウエットティッシュ、グラス、カップ、食器、イヤホン、ペットボトル、園芸用品、手芸用品。
片付けられない人は、片付けというより「分類」と「在庫量の把握」ができないです。例えば、シャンプーとリンスとボディソープの置く場所を決められないので、何が足りなくて次に何を買って来ればいいのか、わからない状態。
ではどうすれば良いかと言いますと、同じ分類のモノを決まった場所に保管する→在庫量がわかるから必要な分だけ買う、その場所に置ける分しか買わない、ということだけ。
これは食品でも同じです。よくあるパターンが、安い物を大量買い→冷蔵庫内のモノが多過ぎて在庫管理ができない→先入れ先出しできない→食品ロスとコスト高の発生。この循環だと結局、「安くて賞味期限切れ寸前のモノだけ食べている」ことになります。安いからという理由で買ってはダメ!
食品ロスを防ぐために、先入れ先出しが大事な食品たち。野菜、肉、惣菜、チーズ、豆腐、納豆、キムチ、ジャム、ドレッシング、マヨネーズ、ソースケチャップ、カップ麺、レトルト食品など。
むしろ、「高い物を今日明日食べる分だけ買う」ことで、冷蔵庫の中のスペースに余裕を持たせ、置く場所を決めて在庫管理できるようにして先入れ先出しすることで、美味い物を新鮮な時に食べられる。高いから廃棄しないよう気をつけるし、商品ロスが減ってコストが抑えられて良いことづくめ。食品は高いモノを買うべし!
法則2 買わない基準、捨てる基準を決める
買う判断は本能でできますが、「買わない判断」「捨てる判断」は意外に難しい。ここは、徹底したミニマリストである私の得意分野です。
・情報は見たら紙自体は捨てる、本、チラシ、カタログ、パンフなど。
・それ自体に価値はないが思い出の品は、写真に撮った上で捨てる。子供の昔の書道用具など。
・「いつか使う」は"ほぼ"使わないから捨てる。クッキー缶、箱、ビニール袋など。
・近所でいつでも買える物は、今は買わない。店を保管庫代わりにする。
・ゴミが増える物は買わない、ペットボトルではなく紙容器、シャンプー容器は当然詰め替え。
・高価でも二度と使わないなら捨てる。謎の美容器具など。
・買い替えたら前の物は捨てる。掃除機、トースター、布団乾燥機、フライパン、布団、服など。
スパっと捨てる私に対し、ゴミ袋からモノを取り出して残そうとする配偶者との戦いも時にはあったりして…。
でも今回の片付け、基本的にはモノを残す方針で進めています。片付けのプロセスで出て来るのは、うちの子の小さかった頃の服やオモチャ、遠方に住んでいた時のエキゾチックな品々、おばあちゃんの形見、旅先で買ったお土産。色んな場所に住んだり旅行して来た過去を辿る作業。
そういえば、旅先で買った"セントルイス"とか書いてあるマグネットも、当時は、またそんな子供みたいなお土産買って!と感じたけど、そんなマグネットが冷蔵庫の一面に貼ってあるのを見るにつけ、旅の思い出が今更ながら甦ります。
「記憶を取って置こうという気持ち」は大事。でも「モノが多過ぎたら荷物の中から二度と見つけられないでしょ?」のジレンマの中で、今週末も片付けに勤しみます。