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因果関係と相関関係はどっちが大事なんだろう

 農産物の輸入の仕事をしています荒川防火水槽研究会と申します。名前は趣味のブログからそのまま使っています。

 一問一答式のような答えのない現実の世界では、仮説を立て試行錯誤しながら、大体こういうことではないか、と考えながら先に進んでいます。

 シンプルな「因果関係」が見出されることはほとんどありません。沢山の要因が複雑に絡みあっているから。多くの場合は「なぜそうなのか」は後回しにして、よくわからないけど関係ありそう、と何らかの「相関関係」を見出そうとします。

 こういう思考法は「 #アブダクション 」というのだそうです(石田英敬 東浩紀「 #新記号論 」)。

 このアブダクション重視は、日常や仕事がネットを通じて行われるようになり、その傾向が強まっていると感じます。これはGoogleもそうですが、AIが意味などすっ飛ばしてデータを解析しているからで、それを前提に我々の方がSEOの名のもと、Google的解析方法に自分の思考方法を"寄せて"いるからと思います。

 よく考えると、ビジネスで毎日やっているのはアブダクションそのものであり、「一見関係のないもの同士に何らかの関係を発見し作戦を立てる」の繰り返しです。変に意味を込めようとするとノイズが入ってしまうことすらある。

 でも意味のある因果関係を見出せて、その因果律に基づく戦略を実行する方が、間違いなく楽しいです。意味を離れた"傾向値"だけを元に判断すると"味気なく"感じるのはなぜだろう?

 中にはそういうAI的発想に全く抵抗のない人もいるので、これは受けて来た教育の影響なのかも。

 ただ言えるのは、仕事ではアブダクションと伝統的な#演繹法 や#帰納法 を組み合わせて判断するのが最強だと思いますので、バランスの良い判断を今後も心掛けたいと思います。



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