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長野〜荒川区〜鐘ヶ淵〜江東区〜大宮まで、糸でつながった話

 荒川防火水槽研究会と申します。私が今まで住んできた場所が #繊維産業 でつながっていた、というお話。


 出身地の長野は #養蚕 が盛んな所で、同級生にも養蚕家がいました。養蚕とは、カイコから絹を取る産業です。岡谷蚕糸博物館はオススメ。


 都内で最初に家を借りたのは荒川区町屋でした。ある時、南千住のライフに買い物に行く途中で古い煉瓦塀を見つけます。何の跡だろうと調べてみると、明治時代に井上省三という人が作った「  #千住製絨所 」の跡だとわかりました。羊毛を生産する工場だったそうです。


 その後、足立区の北千住に住みます。北千住から墨田区の鐘ヶ淵の方面に、ジョギングに行く途中に、カネボウがあります。ここは #鐘淵紡績 があった場所であり、鐘ヶ淵にある紡績工場だからカネボウなのね、と納得しました。


 今住んでいるのは江東区の清澄白河と森下の間のあたりですが、森下にはなぜか #ミシン屋 さんが2件もあります(ジャノメミシンと堀ミシン商会)。なぜこんな狭いエリアにミシン屋が2件もあるのか不思議でしたが、墨田区から江東区にかけては昔から繊維産業が盛んで、中小の縫製工場が多数あり(Google Mapで「縫製」でいちど検索してみてください)、ミシン屋さんは、そんな繊維産業が盛んなこの場所の象徴だと最近知りました。

 さらに、徒歩圏内の江東区新大橋には、冒頭の写真の「米津穴かがり工業所」さんがあります。 #穴かがり とは、要するにボタンホールのこと。この地域にはボタンホールを作る会社もあります。


 最後に大宮。家族は今「北浦和」に住んでいますが、2駅先が埼玉新都心です。埼玉新都心といえば #コクーンシティ ですが、ここは元々、製糸業の「片倉工業」という会社の大宮製作所の跡地。片倉工業は、私と同じ長野が発祥の会社です。コクーンというのは英語で「繭」。ちゃんと由来を名前に残しています。

 さらに、埼玉新都心駅前の立派なビルには、マルの中に九と書かれたマーク。「マルキュー」はやはり長野発祥の有名な釣りエサの会社ですが、元々はカイコのサナギで釣りエサを作っていました。だから大宮に立派な #マルキュービル を持っています。


 昨日、大宮のNack 5スタジアムで #浦和レッズレディース#日テレベレーザ のサッカー #皇后杯 を見に行きました。浦和のスタメンに、 #佐々木繭 選手がいましたが、繭・・・何と大宮にマッチしたお名前でしょう。浦和でずっと活躍してほしいです。


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