陵子

写真家、書く人。香川県在住。 旅を始め、生きることや夢を想っています。 「撮る」「書く」から始めます。

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写真家、書く人。香川県在住。 旅を始め、生きることや夢を想っています。 「撮る」「書く」から始めます。

最近の記事

「書く」に在る、読みたいものの先へ

Dear,friends. 秋も深まり勤労感謝の日も過ぎました。気がつけばもう11月も終盤、秋晴れという言葉が使えるのもあとわずかです。12月の息遣いは、そこまで来ていますね。いかがお過ごしですか? 12月に入ったら何しようかな、何ができるかな、と、赤い手帳に書き出しています。キーアイテムはお気に入りの万年筆。お手紙やクリスマスカードを書いたり、2022年末までの5年日記に「いいこと」を綴ったり。ささやかでしょう? あなたはどんなことをしようとしていますか?きっと何かしら

    • ちょうど1年後の自分に向かって

      こんにちは。気持ちいい秋晴れが続いていますね。いかがお過ごしですか?秋らしい美味しいものでも食べているでしょうか?ふと立ち止まって、気持ちよく深呼吸でもしてみるのもいいですね。ふとした何気ない景色が、あなたを応援してくれているかもしれません。秋らしい赤色、黄色が、あちこち踊っているかのよう。 この秋の写真は2年前に撮ったものですが、1年2年というのはあっという間。世の中は、歴史の教科書に載るほどの波の最中にありました。影響は受けつつも、人は皆、それぞれの生を生きていたはずで

      • 再生への出発、海へと

        こんばんは。随分と空気が冷たくなってきました。気づけばもう10月もおしまい。公園のイチョウの黄色が鮮やかで、青空と一緒に吸い込みたくなりました。さて、冬の準備はいかがですか? 先日、海のお話をしましたね。あれから私はフェリーに乗って、ちょっとした船旅をしました。世の中の動きも、以前に比べて随分と穏やか。この秋、旅するという感覚を蘇らせ、喜びを味わう人たちも、きっと多いでしょう。 私も旅人・写真家として、出港。甲板から眺める景色は、空と海の青い色。島と島の間を抜け、船は大き

        • 昔の写真が、教えてくれる

          Dear,friends. こんばんは。今日は涼しい一日でしたね。 夜、昔の写真を整理していたら、ちょうど5年前の夕焼けを追いかけた時のものが出てきました。近所ですが、随分と遅い時間に出かけたんだなぁと思います。すっかり忘れてしまっていたけれど、写真は思い出させてくれますね、あの時の衝動も一緒に。 この日。綺麗だなと思って、つい車をもっと走らせたくなったこと。 そのまま海へ行ってみようと、突き抜けたこと。 ただただ、シャッターを押したこと。 これまでいろんな海を見て、いろ

          写真で、語り合おう

          Dear friends. お元気ですか? こちらは秋祭りのお囃子も落ち着き、風が一気に冷たくなってきました。今日10月10日は、どうやらいい日らしいです。そんな日は、写真を見直したり、これからやりたいことの種まきをしたり、お気に入りの万年筆と白いノートで書き物をしたりしてみました。ちょっとした目標を書き出すと、とても励みになりますね。さぁ、目指そう、海の向こうへ。 写真家として、オウンドサイトを立ち上げました。ゆっくりと写真を増やしていく予定です。 https://ryo

          写真で、語り合おう

          そろそろ旅の話へ、帰ろう

          Dear, friends. 無事に到着しましたか? と、たまには書き出しを変えてみたくなりました。 ちょっとした偶然。写真を整理していたら、発見しました。ちょうど4年前の同じ日に、私は台北に立っていたようです。あれからもう4年も過ぎていたなんて。ちょっとびっくりしました。こんな繋がり方もあるんですね。 懐かしい、台北の日々。写真は、台北駅のすぐ近く、てくてくと歩いていたのを思い出します。写真には、友も景色も食も、みんな確かに写っています。 過去といえば過去。でもきっと今

          そろそろ旅の話へ、帰ろう

          伝えたい人たちから頂く、今

          Dear friends. お元気ですか?そちらでは台風の影響は大丈夫ですか?今夜、香川は無風状態になりました。どうぞご安全にお過ごしくださいね。 今日は、久々の方々に連絡しました。昨日の時点での「できたよ」報告をするためです。SNSではなく、手渡しするように、ひとりひとり。「できたよ」と言える人たちがいること、「伝えたいな」と思う人たちの存在に、改めて感謝です。 その人たちは、私のやってきたことやクリエイティブテーマに関して、応援して寄り添ってくれていました。ひとりじゃな

          伝えたい人たちから頂く、今

          Next Step.私たちが次にできること

          Dear friends. お元気ですか? 巨大な台風14号が九州に上陸し、明日には私の住む四国へとやってきます。太平洋に面する高知と、私の所在地・香川とでは、台風の勢いは全く違います。同じ四国なのに、不思議でしょう?日本各地、どうぞ平和でありますように。 そんな台風を待ち構えながら、気圧変化に悶える日。私は熱中していた写真集の制作・執筆が一段落し、何とか形になりました。それは気づけば12年かかった物語。完成まではまだかかりますが、今できることに集中し、まずはここに立てた

          Next Step.私たちが次にできること

          私もここから、旅をする

          Dear.friends 随分とご無沙汰してしまいましたが、お元気ですか? 私はあれやこれやと、激動の2022年を過ごしています。人の支えと応援があって何とか命を長らえています。こう書くと、何だかとっても大袈裟ですが、詳しく書くとみんなびっくりするので、今はまだ書く気になれません。 それよりも、書きたいことや残しておきたいことの方がずっと多いのです。それが私の「今を生きる」にダイレクトに直結しているなと、一日一日、感じています。 全てがひっくり返ったと言っても過言でない2

          私もここから、旅をする

          [訪れる]ウトロ香川/語り切れないだろう、物語

          Dear friends. こんにちは。お元気ですか? 凍える日が続きますね。私の住む香川でも、あちこちで積雪したというニュースが入って来ました。 「今日は最高気温が3度です」と流れた時、「あぁ、道東なら3度はあったかい日に入るのになぁ」と思いました。 そうか、まだ3度だ。 同じ数字のはずなのに、道東を思い出すと、随分暖かな空気として蘇ります。呼吸するとツンと鋭いはずなのに、たった1点の温もりがじわり広がるような何かが。 そういえば、初めての北海道一人旅は、1月末の、寒い

          [訪れる]ウトロ香川/語り切れないだろう、物語

          [訪れる]屈斜路湖/お雑煮と、お雑煮/2020.1月

          Dear friends. お元気ですか?お正月気分を隙間に探す、2021年の正月休みが明けましたね。無事に、お仕事を始められていますか? 体調を崩すことなく、いつも通りという感覚はありがたいことなのですが、自分の中でケジメらしいものを見つけるのに、一苦労しました。特にこんな時代ですから。 さて、そういう意味で、私にとっての2021年の正月は、元旦のお雑煮でした。 私の地元のお雑煮は、丸いあんもちに白味噌仕立て。どうやら全国的にも珍しいらしく、雑誌などでお正月料理を紹介

          [訪れる]屈斜路湖/お雑煮と、お雑煮/2020.1月

          [訪れる]オホーツク海/小さな列車の日常/2015.1月

          Dear friends. お元気ですか? 変化と危機に世界中が見舞われた、怒涛の2020年が去りました。そして、皆が一様に何かを信じる2021年がやってきましたね。日本列島は厳しい寒波と共に迎えた年始でしたが、いかがお過ごしでしたか? 私はこの年末年始、1年前の同じ日に旅していた道東の写真を見て、あの頃を振り返っていました。たった1年前とは思えない、ずいぶん遠くに行ってしまったような、旅。2020年の始まりの、旅。拙いメモを繰りながら、ディスプレイに向き合って写真をセレ

          [訪れる]オホーツク海/小さな列車の日常/2015.1月

          【訪れた街】台湾・基隆(2)夜市と、食と

          一人旅の心強い味方になってくれる夜市は、ここ基隆に来て、グッと様相が変わる。台北のように大規模でないものの、料理が一気に「地のもの」色が強くなる。港町なので、海鮮料理が充実する。あぁ、これが「地元の味」なんだと体感できる。そして台北より安い。 ガイドブックに載っていないもののオンパレードだから、自分の視覚と本能に頼ることになる。それが、旅を「自分のもの」にしてくれる第一歩のような気がするのだ。夜市を歩く、地元の人たちと同じ目線となり、同じものを食べる。都会の観光地化された

          【訪れた街】台湾・基隆(2)夜市と、食と

          【訪れた街】台湾・基隆(1)港町は似ている

          台北からバスで小一時間ほど北に移動すると、基隆(キールン)という港町がある。昔から港町として栄えていて、今も国際港として巨大なタンカーや大型客船が行き来している。このコロナの時、大型客船は止まっていることは予測できるけれど、私が行った2016年は、とても大きな船が停泊していた。どんな人が乗っていて、どんな人が旅立つのだろう。想像力をかき立てられた。 訪れたのは12月の雨の日。港に隣接されたイベントスペースにもなる公園では、クリスマスのアートパフォーマンスを行うため、学生ら

          【訪れた街】台湾・基隆(1)港町は似ている

          【訪れた街】台湾・台北(1)優しい、一期一会

          さて、noteを始めたけれど、どうやって写真を整理しようか...と悩んでいたら、ふっと「訪れた街」と思いついた。コロナのために海外渡航がまだ制限されている今には、ぴったりだ。脳内旅行。 写真は2015年6月、ちょうど5年も前になる。母と訪問したことがあったので台湾は2回目になるが、2015年台湾は初めての海外一人旅となった。 まず桃園国際空港から台北へ。当時は直結するMRTはまだ完成しておらず、バスで一時間ほどかけて空港から移動した。 台北は、日本では「たいほく」と呼

          【訪れた街】台湾・台北(1)優しい、一期一会

          オンライン「暮らしと詩のことば」の会に参加して(20.6.21)

          夏至、新月、部分日食。残念ながら高松の空は薄曇り カメラマンの彼女と、高松に完成した新しいスタジオの落成記念にお邪魔する。ホリゾントの白い世界と、並ぶ機材の格好よさと、カメラマンの良い声と。私はスタジオ勤務にはご縁がなかったけれど、カメラマン独自の威勢の良さだったり、きっぷの良さは好き。人懐っこくって、でもはっきりしていて芯がある。 夕方は、オンラインイベント「暮らしと詩のことば」の会に参加。岡山「スロウな本屋」さん主催で、お話は編集者であり「サウダージブックス」のアサノさ

          オンライン「暮らしと詩のことば」の会に参加して(20.6.21)