【ガラスペン】マジックアワーの空の色。フェリスホイールプレス DUSK IN BLOOM インクで描く青い花💠

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DUSK IN BLOOM.

5月に気持ちを向けた時に意識した
「新緑の色を迎える」というイメージ。
その新緑の手前で広がっていたのは、
気持ち良い空の色でした。

今回はその色に惹かれて手に取ったインクのお話です。

https://youtu.be/fMBpzUxV2uo

使用するのは
　FERRIS WHEEL PRESS / フェリスホイールプレス さんの
【 DUSK IN BLOOM / ダスクインブルーム 】という名前のインクです。

こちらは2021年の夏に発売された Twilight Collection のうちのひとつ。
夕暮れから夜にかけて見られる
夏のマジックアワーの美しい時間をイメージさせる色として
作られたのだそうです。

この色は時間に触れる色なのかもしれません。

パッケージの面には小さな花が咲き誇っています。
側面には動物たちが焚き火を前に夜を迎える様子が。
ボトルの姿も隠されていたりと、どこまでも遊び心と物語を感じます。

隠れ（？）ボトルも見つけました

取り出してみるとインク液は前回の動画で使用した
ストロベリーマカロンと比べて濃い色です。インク液の透け感はないけれど、その縁からガラスに透けて覗く色に期待も高まります。

書いてみると落ち着いたボトルの中での印象とは異なった
空のような澄んだ色が紙の上に広がります。
乾くと明るいながらもほんのりと夜の気配も少し感じるような。

マジックアワーとは日没に
魔法のような空の色が見られる時間帯のこと。
明度の落ち着いたインクの色は、その背景となった時間帯が理由なのだろうか、と想像する。色が先かイメージが先か。どちらにしても繊細な物語が始まるのは明らかなんだけど。

まずはスクエアニブ（金属の平ペン）で。

インクの名前である『 DUSK IN BLOOM 』 を
直訳すると「 満開の黄昏 」。
辞書を調べてみると、Twilight よりも暗い時を Dusk と表現するのだそう。どちらも夕暮れ時やたそがれの意味合いを含んでいるようです。

黄昏を調べてみると

たそがれ-どき 【 黄昏時 】
夕方うす暗くなって「 誰（た）そ、彼は 」と人の顔の見分け難くなった時分。夕方。夕暮。

岩波書店 広辞苑 第五版より

そして地平線の下へ沈んだ太陽の光が、
上の層の空気によって散乱することで
空にほのかな光が広がる
「薄明（はくめい）」と呼ばれる現象が起こるのだそう。

光の色の見え方が関わって、青だけでなく様々な色彩が広がる
美しい時間。
それぞれの場所から見える景色は今の自分の記憶や想いと重なります。

世界が影を帯びた時、空には
1日の終わりを彩る時間の色が浮かんでいる。
そう思うと日々空を見上げる喜びも増すように思います。

一言では言い表せない繊細なブルーに、
「 DUSK IN BLOOM」と名付けた感性の美しさに
心が満たされるひとときでした。

その黄昏が花開く時、
あなたが見上げる空はどんな色でしょうか。

同じ色のスプレーデルフィニウムの花言葉のひとつを共に綴りました。

花言葉に重ねたり、言葉を綴る時間帯に重ねて選びたくなるインクでした。

他のインクのお話も、また。

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前回の動画はこちら▼

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使用したもの
インク：
FERRIS WHEEL PRESS フェリスホイールプレス
DUSK IN BLOOM / ダスクインブルーム

ガラスペン：
HERBIN エルバン
クリア

ペン先：
スクエアニブ
Speedball スピードボール
C-2

用紙：
SAKAEテクニカルペーパー
イロフル A4サイズ

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