白々しく安堵して
二つの折り線に沿って
指は折れ曲がる
二度寝のようだ
滑らかに、引っかかっていながら たゆたう
洞窟穴の芽 青じろい部屋埃
雲の真上は曇って
イディッシュ語の天地に もがきながら
マルシェで売られていたのは 宵の衣
親しみにもおとなしげな離反をともない
終わりがけの くしゃみをする
更けった月の街に出てきた
砂地にほてり 決して
赤みがからぬ顔をして
よろよろと歩いている
しんしんと降る雪 虚空騙しに遭う
猛暑はけたたましく
あったころを伝線した部屋着
風化した恐怖に
攫われながらも
際限のない眺望に 身を委ねる
**・・**・・**
今月の話
・『透ける街 溶ける路』を読了。
言葉には自信がないのですが、国という留まった境界線を物理的にたやすく超えられる諸地域に出向いてみたくなりました。それから、アリゾナ州のトゥーソン(Tucson)という砂漠の町にも行ってみたいです。細かくて透明な針を無数に刺すサボテンがどうしても気になって、つっと触ってしまいそうです。
・『ゴットハルト鉄道』を読む。
ああ、前読んだときここ好きやったな、と思いながら読んでいます。やはり以前目に留まった言葉は今でも好きです。
・『空と風と星と詩』を読む。
大学3年の頃、大学図書館で過去の卒論を閲覧していた際、尹東柱で卒論を書かれた方がいらっしゃいました。一番印象に残ったからか、理由はわかりませんが何度か思い出しては、忘れるということを繰り返していました。またしても忘れてしまっていた先日、本屋で再びこの名前を目にします。見えたときは結構びっくりして、これや!と購入し、読み始めました。
ZINEもちまちまと制作中です。
年末には完成させたいなという気持ちです。
来月は写真のイベントに参加するので今からとても楽しみです。
また10月にお会いしましょ〜
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