風景にいるくま
ミルク こぼれない しずくのあと。
頬をたらして じっとみつめる。
逆さにぶらさがる 花束の半ばあたり。
飛行のつぶが影のまたたきに重なって
つながりそうな寄りかかる姿に
くすむ変わりよう。
口にほおばる マシュマロ。
むせて せきこむ。
歯形が一波をさらった あまさ とおのく。
・うとうとする昼の小部屋・
(2023.3.15)
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2023.3.28
止めていた自転車の足元を見ると、どこからか飛んできた花びらが落ちていた。植物を保全なさっている方たちが囲む昼食の光景が眩しい。