うずめないための隙間風
無機物の音頭の跡をたどる。
稜線が艶かしく、さえずりを雨粒に変え、
やむことを知らないでいる。
溝のくぼみに古くから生まれ変わろうと震える
さなぎに接吻し、白い息が煙を棚引かせる。
常夜灯の朝だけで構成された
地上には同じ光と瞬間のみが降りしきる。
・ふもとの一幕・
(2023.1.24)
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2023.3.6
写ルンですのネガと焼き増しを受け取りに行きました。
マスクをしていて受け取ってすぐには気が付かなかったのですが、焼き増ししたての写真は香りがします。新しい墨汁の蓋を開けたときの匂いと同じ気がしました。
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