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読書記録『Web3とは何か』

自分がよく理解できていないことを少しでも知るため、図書館で借りてきました。
ブロックチェーンとNFTを例として、WEB3とは何かが書かれています。この本は、基本的なスタンスとしてWEB3には批判的でした。

本編に入る前に基本的な用語が説明されていて、IT用語に疎い自分には非常に良かったです。
例えば、
・IPとは
Internet Protocolの略。ネットワークとネットワークの間をどうつなぐかを記した規格
・Internetとは 
細かいネットワークが相互接続に相互接続を繰り返して組み上げられたネットワークの集合体
・DXとは
いままでやりたかったけれども道具や組織の問題でできなかったことが、デジタル技術の導入によってできるようになること
・HTMLとは
webページを記述するための言語 
・HTTPとは
HTMLによって書かれたWEBページを送受信するための通信手順
・webとは、HTML、HTTP、URIによって形成されるコンテンツ発進・閲覧技術、WEB2.0はそこに利用者が発信者の立場で参入しやすくするもの

それではWEB3とは何か。

WEB3とは、巨大IT企業の支配から個人が解放されたインフラで要素技術として、ブロックチェーン、なかでもNFTあたりを重視する

そして、ブロックチェーンとは

①分散型で単一障害点がないこと
②非中央集権的であること
③書き込み専用・改ざん困難であること

NFTとは

デジタルデータで唯一性を証明するための技術で、アートの分野で魅力を発揮している。転売時にも利益を得られる仕組みとなっている。ただし、そもそも日本の法律では有体物にのみ所有権を認めているため、法律上の根拠は無いなどの問題もある。

では、なぜ筆者はWEB3に批判的なのか。
それは、「巨大IT企業から個人が解放され」ることや、「非中央集権的」であることは、高邁な理想とは裏腹に、現実にはなかなかフィットしないからである。

人は、少しでもめんどうなステップがあると、そのしくみを使わない。このため、ほとんどの人はWEB3に直接参加しない。
ブロックチェーンへの直接参加は多くのコンピュータ資源とネットワーク資源が必要で、要求される知識量も多い。個人に求められることも多い。
このため、例えば仮想通貨の取引も、普通の人は取引所を利用するため、非中央集権的では無くなる。
政府や金融機関が全く信用できない環境ではポテンシャルがあるが、日本のような政治や金融の仕組みが一定整っている国では使いどころが難しい、使いにくいシステムではないかと指摘しています。

エーリッヒフロムの『自由からの逃避』が思い起こされますね。

ちなみに、驚いたのでメモしておきたいのが、メタバースの世界について。
メタバース=仮想世界、現実とは少し違う快適な空間のことで、昨今のレベルの高いゲーム制作費には100億かかっているのだとか。あと、メタバースのアバター用のファッションアイテムが売れていて、グッチやナイキなども参入しているとのこと。

もはや理解できない世界でした…。

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