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妊娠後期に尿路結石〜タクシーで15,000円払った話〜

これは私が妊娠後期に、職場で尿路結石になって救急搬送された挙句、搬送先の病院(職場のある東京の隣の県)から、住んでいる都内(クリニック)までタクシーで15,000円払って帰ってきた話です。

妊娠29週で救急搬送ー予兆ー

これは私が産休目前に職場から救急搬送された話である。
月曜、救急搬送された朝、思い返せばお腹が痛いかな?下痢?胃が痛いのか?と思いながら、あと少しで産休、仕事をしっかり全うしよう、と思っていた私は少しの違和感もなかったことにして出勤。

私の職業は教員です。
教員あるあるなんですが、私たちって、トイレを我慢しがちなんです。

生徒との面談が立て続けにあったり、
トイレ行こうと思ったら生徒に呼ばれたり、
授業が連続であったり、
授業と授業の間にいちいち教員用のトイレまで遠いな、と思うと

まあ、行かない。笑

そしてこの時、私の時間割は私の後に来る産休代替の先生の都合上、毎日◯時間連続授業、みたいな鬼のような時間割になっていた。

でも、たかが1ヶ月弱、いけるいける。と思っていた。

さて、そんな背景がありつつ、妊娠中子宮が大きくなってくると内臓が圧迫されてくると尿路結石ってなりやすいそうだ。

思い返せば日曜、救急搬送される前日、夫に言われた

「なんか日に焼けた?顔黒いね?でも外出てないよね?」

後から調べると、顔が黒くなるのは腎臓が弱っているからだそう。

異変

その日、空き時間に次の授業の準備をしていたら、突然左脇腹、左腰の激痛
机で突っ伏してうずくまっても治る気配がない。
こんな痛み、生まれて初めて。赤ちゃん、どうした?何かあった?

やばい。保健室に行こう。

そうです、教員だって保健室を利用できます。
しかし、教員が保健室を利用するなんてよっぽどの時。

保健室まで廊下をつたいつたいゆっくりしか歩けない。
保健室に着いた途端ベッドに横になるも、痛みは増すばかり。

ベッドで横になりながら、妊婦健診に通っていたセミオープンシステムのクリニックに電話。「救急車を呼んだ方が良い」とのことで保健室から救急車を呼んでもらうことに。

搬送

救急車は生徒の付き添いで乗ったことは何度かあるが、自分が患者として乗るのは初めて。
救急隊員に色々聞かれるが頭の中は「赤ちゃん大丈夫かな」ただそれだけ。
この時はまさか「結石」だとは思わず、赤ちゃんに何かあったのかとしか考えられなかった。

しかし、私の痛がる場所を聞いた救急隊員はもう「結石」じゃないかと目星をつけていたようだ。

ただ、病院が決まらない時間、これは永遠のように感じると言うが、本当である。「早く聖路加に搬送してくれ。赤ちゃんもそこで生むんで。色々一緒に見てもらえるでしょ。」と思っていた。

しかし、実は私の職場は都内ではない=救急車でも聖路加まで1時間以上はかかる。

救急隊員が聖路加に電話して症状を伝えてくれましたが、もうこの時点で聖路加も救急隊員も「結石」なんじゃないかと思っていたようで、聖路加で受け入れてはもらえなかった。

結果、職場の近くの病院に搬送。

痛みの王様

無事に搬送先が決まり、診察(多分結石ですねとのこと)、点滴を経て、おや、これは痛くない。。。
点滴ってすごい!なんて思っている時に夫が病院に到着。(彼もまた、県をまたいでやってきてくれた)
「いやーごめん心配かけて」なんて笑顔で言ったのも束の間、点滴の効果があっという間に薄れ、車椅子に座っていられない激痛再び。夫も動揺を隠しきれない。

ベッドに移り、そこから2時間、冷や汗?脂汗?をかきながら文字通り「のたうちまわる」さすが「痛みの王様」、陣痛より痛いと言われているらしい。
注)陣痛の方が痛かったです。

妊娠中のため痛み止めもそんなに出せない。

水をたくさん飲んで排出するしかない。

水、水をくれ。

そしてベッドに寝ながら飲めるようにペットボトルにつけるストローもくれ。
期せずして出産の時に必須と言われるペットボトルストローをまさかこの病院の売店で買うとは。

夫よ、買ってきてくれてありがとう。

そしてなんと「赤ちゃんの状態をここでは見れません」とのこと。

いや、赤ちゃんの状態も見れるように総合病院に搬送してくれるって話だったじゃん!!!!

というわけで、結果、いつもの健診に行ってるクリニックに赤ちゃん診てもらいに行くしかない。「多分結石」としか言われていないので、赤ちゃんの問題じゃないと100%言い切れない。

タクシーで都内へ

私が搬送された病院は東京の隣の県だけど、越県してタクシーで帰るのには勇気がいった。お値段いくらになるんだろう。

しかしそんなこと言ってられない。だって、電車で移動なんて無理なぐらい痛い。
脂汗かいてる私を見た看護師さんが慌てて血圧測って「血圧低い!」と驚くぐらい。驚かれたってしょうがない。痛いのよ。

そしてみんなに言われる「旦那さん、車じゃないの?」

都内で車持ってる人なんてそうそういないですよ。
そりゃこちらの県ではみなさん車通勤ですよね。特に教員は。はい、タクシーで都内まで帰ります。

そしてタクシーへ。
タクシーの揺れすら響いて痛いんだな、結石って。
痛み苦しんでいる間にいろんなところに電話して連絡しまくってくれている夫。
私は彼をスパダリだと思っています。ありがとう。

ちなみに夫が取っていた連絡先としては、
・クリニック(何時まで診てもらえますか)
・聖路加(クリニックが閉まったら診てもらえますか)
・私の職場(状況説明と次の日の欠席連絡)
・私の実家(状況説明)

なんとかクリニックが開いてる時間に滑り込みました。
タクシーの代金15,000円也。
たけーーーー
でも背に腹は変えられませんでした。

赤ちゃんは無事

クリニックでも車いす。立ったり歩くことすら厳しい。
なんとか診察台に乗り、内診。
赤ちゃんは元気に動いてますよーとのこと。よかった。

その後

結果的に石が排出されるまで10日かかりました。
それまで発作のように痛くなったり治ったり。爆弾を抱えているような感じでした。お仕事も結局1週間休むほど痛かったんです。

8mmの立派な石が「ポロッ」とトイレに出た時は感動しました。(ちなみに石が出た時は痛みゼロです。)が、こんなの体の中にあったんならそりゃ痛いわ。

反省

ワーママあるあるなのは、仕事や子供のこと第一にしすぎて「自分を後回しにしてしまうこと」だと思います。
救急搬送以来、私は、自分が健康でなくちゃ仕事もできないし、子供の笑顔も守れないので、「自分ファースト」を心がけています。

今、子育て中ですが、子供が泣いたらまず自分の準備が万全か確認します。
・トイレに行きたいなら先にいく。赤子はオムツがある。私にはない。笑
・授乳の前にまずは自分が水分補給。
おかげさまで、産後はすこぶる元気です。
働き者のママたち、自分のことを後回しにしないよう、お互い自分を大事にしましょうね。
自分を大事にするっていうより、自分の体調確認も忘れずに。

#ワーママあるある

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