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銘柄分散はどれくらいが適切なのか?

今日は、銘柄分析について考えたいと思います。
これも結論を先に書いてしまうと、「答えなど~どこにも~ない~♪」(平井堅風でお願いします)となってしまい、じゃあ、皆さん好きに投資しましょう!
ということになります。

これではあまりに平井堅がかわいそうなので、少し考えてみたいと思います。
以下、全て個人的見解を書いていきたいと思いますが、結論は上記で変わらないので、答えはここにはない、ということを了承したうえで、読み進めてください(笑)
よく言われることとして、2種類ありますよね。

1.集中型


5~10銘柄くらいに集中する。
バフェット爺さんなどがこの流派です。

2.分散型


50銘柄、あるいはそれ以上に分散します。
ピーター・リンチは数百の銘柄に投資ししていたようですし、おそらく日本最強の戦闘力を誇る優待民族である、バリュー投資家のみきまる氏は、保有している銘柄だけなら500以上はあるでしょう。

3.中間型(理論派)


中間の20~30銘柄くらいの人も多いと思います。
便宜的に中間型と名付けました。
これは理論派でもあると思います。

理論的には、「よく分散された20銘柄に投資すれば、十分に分散されている」というのが、現代PF理論です。
しかし、これは非常に疑問の余地があると思っています。
というのも、20銘柄以前の条件として、「よく分散された」という文言があるからです。
ある人は、これを「株式だけでなく、リートや貴金属、債券、コモディティなど、様々な資産クラスも含む」と解釈する人もいます。
そうなると、20銘柄というのは、インデックスファンドで20銘柄ということになります。
そもそも、国内株に20銘柄投資したところで、それは「国内株というカテゴリーに対する集中投資」とみなすこともできます。
さすがに今回の議論での分散の話は、個別株レベルでの話だと思うので、資産クラスの分散は、とりあえず考えないとします。
とはいえ、個別株と言えど、国際的に分散させようと思うと、どう考えても20銘柄で分散できる、とは思えないんですよね・・・
と考えると、個別株の時点で、「その国の株式クラス内での分散効果」が得られるか、ということに尽きると思います。
まず、これを前提条件とします。

20銘柄というので、よく言われるのが業界の分散です。
業界の分類は、恣意的な部分もありますが、おおむね合理的に分けられているように思えます。
しかし、他にも投資方法の分散も考えられます。
バリュー投資、高配当投資、グロース株投資、などです。
そう考えると、どう見ても20銘柄では分散というのは心もとないような気がします。
それぞれの投資法で20銘柄ずつにすると、もう60銘柄になります。
投資法としては、資産株投資もあります。
ここでいったん、よく考えてみると、先に言及したインデックスファンドがあるので、ぶっちゃけそれ買えば、今の投資家はそれでいいわけですよね。
だったら、「そもそも個別株投資で分散を考える意味があるのか?」という考えが頭をよぎります。
つまり、「分散を求めて個別株投資をするのは、不合理なんだよ、アカギ君・・・」(唐突な市川)ということになりますね。
分散を求めないなら、そもそも20銘柄という数にも、なんの意味もないことに・・・
ということは、やはり投資家は1タイプのように、集中して投資すればいいのでしょうか?
「ただ、ことはそう簡単じゃないんでね・・・」(唐突なシゲル)

集中投資することになるにしても、当然ながら1銘柄に投資するのは危険すぎます。
いくら集中投資と言えども、いくら投資先を選別しても、東電(東日本大震災による原発事故で、ほぼすべての企業価値を喪失)のような例もあり、突発的な事故や災害で全てが吹き飛ぶような投資法は、論外と言えます。
カギとしては、「集中投資のリターンを得つつ、ある程度分散することで、壊滅的ダメージを防ぐ」ということが目的であろうと思います。
だったら、5~10銘柄、というのはけっこうよさそうな線だと感じます。
やはりバフェット爺さん・・・と感心します。
では、バフェット爺さんの60歳からの資産増加率を見てみると・・・
実はS&P500とほぼ変わりません。
まあ、これは資産規模が大きくなりすぎて、もはや投資リターンが追及できなくなっているのが大きいですが・・・
逆に60歳までの資産増加スピードは圧倒的で、生涯リターン20%のほとんどは、もっと若い時期に叩き出していることが分かります。
当然ですが、集中投資をすれば、当たった時は大きいけど、外した時も大きくなるので、バフェット爺さんのように様々な手段を使える、老練な投資家ならともかく、そうでもない人は、やめた方が無難かと思います。

日本の株式市場で考えてみます。
「100銘柄に投資する」とすると、かなりの銘柄を買っているように感じます。
しかし、日本だけでも、3800社の上場企業があります。
その中で100社に絞るというのは、かなり絞れているように見えます。
全上場企業の3%程度ですね。
200銘柄に投資しても、5%程度の割合になります。
パーセンタイルで考えると、それなりに選んで投資できている、と言えなくもないと思います。
全上場企業のうち、数%をピックアップするだけでも相当大変だと思います。
よくあるアクティブファンドも、絞り込んでいるものでもせいぜい50銘柄くらいじゃないでしょうか。
やはり100銘柄以上は、PFに組み込んでいるように思います。
10銘柄以下に投資する、というのは、もはや集中投資以外の何物でもないわけです。
となると、アカギのように「牌を透かして見るような」洞察力と、鷲巣のような「引きの強さ」が両方ないと、集中投資の狙った強さを発揮できないでしょう。

つまり、集中投資とは、結局は運と実力、双方が高いレベルでそろっていないと、なかなか達成しづらいということですね。
そして、集中投資したい場合は、バフェット爺さんレベルの銘柄分析能力が必要なので、相当な勉強が必要だと思います。
日本だと、井村さんくらいの勉強家であれば、集中投資しても大丈夫だと思います。
というか、やってますよね(笑)
それができない人や、そこまでの銘柄選定能力がない人は、分散した方が無難だと思っています。
集中投資で退場した人はいますが、分散投資で退場した人はいないからです。

では、ここでようやく本題の、どれくらい分散した方がいいのか、という話ですが・・・
個人的には、分散できるだけ分散していい、と思っています。
ネオモバでPFが散らかっていてもいいと考えています。
というのも、そもそも人間の認知能力には限界があるため、いくら分散しようとしても、どうしても好みの銘柄や投資法に沿った個別株を拾って集めてきます(笑)
僕はネオモバで100銘柄以上保有しています。
何回もPFの大掃除をしましたが、結局は増える一方で、減ることはありませんでした(笑)
部屋の中は片付いていると言われますが、PFは片付いてないです。
でも、片付いてないことで、「この銘柄、なんか急に下がってるな・・・買い増ししとこ!」みたいな発見をできるし、そういうのが後々のリターンにつながったりすることも多いです。
ある程度、しっかりした銘柄を拾っていけば、そうそう完全に損切りしてしまう、ということもありません。
もちろん、あまりにも下がる場合や、投資目論見が外れた場合は、損切りすべきでしょう。
個人的には、不祥事も損切りするようにしています。
例のマッチョライオンの影響もありますが、やはり「わざわざ個別株投資で、不祥事を起こした会社に投資する必要はない」、これに尽きます。
不祥事以外の損切り例としてはQBハウスがあるでしょう。
調べていくと、借入が多かったり、事業としても何の参入障壁がない、などの複数の要因が浮かび上がってきて、結局は損切りしました。
それ以降は、「ある程度配当が期待できる銘柄以外は投資しない」というルールが、新しく追加されました。
今では、ROICを見てから投資するようにしています。
特に初心者ほど、できれば色々な銘柄に少額投資してみることをおすすめします。
勉強時間などはある程度必要になりますが、実地で勉強できるうえに、うまくいけば資産も増えるのでお勧めです。
あ、でも自分の資産増えてねえや・・・(半ギレ)

ピーター・リンチやみきまる氏も、PF内を監視することで、感覚が研ぎ澄まされる、というようなことをおっしゃっています。
これは僕個人としても実感するところです。(でも結果が出てないということは、感覚だけが暴走している可能性も・・・)
普段は、インデックスファンドを指数として、まとめてしか見てないわけですが、実際に自分で「自分ファンド」を組成することで、値動きの中身を実際に観察できる、というのは、株の勉強として最適な方法だと思います。
もしかしたら、勉強を積んでいくと、1タイプになるのかもしれまん。
結局は、それぞれの相性、学習ステージによって、変わってきます。
ここで言いたいのは、無理に銘柄を絞る必要はなくて、適当にやっているうちに、それぞれの心地よい銘柄数に落ち着いていくから、安心して分散していいんだよ、ということです。

そして、結局はインデックスファンドがあるので、個人投資家は、インデックスファンドをコアにすることによって、たとえ個別株は1銘柄でも全く問題ないと思います。
ピーター・リンチやみきまる氏のように、分散している投資家でも、かなりのリターンをたたき出すことはできております。
むろん、彼らは機を見て、ある程度資金を集中的に投下しているのはありますが、それができるのは、分散した、というより、散らかったPFを持っているからできたことだと思っています。

ただ、最後にPFが散らかった投資家から言わせてもらうと、散らかってるとPFの管理が面倒、ということは言えますね・・・
投資に時間をかけたくないなら、インデックスファンドが最強!(結局これが言いたいだけでは・・・?)

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