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みかんを雪だるまにつけるなら「目」?
ぼちぼち農園は、愛媛県の南予にある。
海沿いの町にあり、夏は都会の暑さとは違うが、とても暑い。
逆に冬は、気温がマイナスになることは珍しく、ここ数年は寒波などが来ない限りは、あたたかい。
でも、毎年少しは雪が降る。
1年に1回か2回みかん山が白く染まる。
普段、草や葉で緑一面の山が、その時だけ白くなる。
何日も積もっていることは珍しく、数年に1回しかないが、毎年少しだけこの景色が見れる。
レアな風景だ。
白く染まった山は、段々畑がいつもよりくっきり見える。
石垣の灰色と積もった雪のコントラストがそう見せる。(コントラストの使い方はこれであってるのか?)
白く染まった山に石垣が線を書いているように区切っている。
まるでノートのよう。
みかんの木はノートの線に書かれている。
なんかロマンチックなことをかけるかと思ったが、全然かけない。
やめよう。
みかんは寒さに弱い。
寒害といって、木にみかんがついてる状態で、マイナスになるような寒にあたると、味に苦みがでたり、果汁が抜けてスカスカになったりする。
レモンは特に弱く、木に実がついたまま寒害にあうと、木が枝から枯れこんでいき、暖かくなるまでは治らないし、実も全部だめになってしまう。
実を収穫しておくと、何にもならないから不思議だ。
雪が降るときは、大概寒波が来る時なので、みかん農家はみかんを収穫するるか頭を悩ませる。
本当か嘘かわからない天気予報を何個も見比べ、今回は大丈夫とか、今回はやばいとか判断しているわけだ。
でも、やはり雪は興奮するものだ。
朝起きて、いつもと違う顔の景色を見てなんかうれしくなる。
雪を見て喜ぶ子供には、すました顔をしているが、内心少し興奮している。これで寒くなければ、もっと評価が高くなるのだが、もったいないやつだ。
そんな雪も、半日も晴れてしまえばなくなる。
そして書きたいこともなくなる。
明日はしごとできるかな。