両目洞窟人間自選小説集(2024年版)
こんにちは、両目洞窟人間です。
2017年から小説を趣味で書いています。
なんだかんだで70作品くらい書きました。
良いのもあれば悪いのもありますけども、70作品ある中からそれを見つけてもらうのは難しいので、自選小説集を書きたいと思います。
自選集は2021年にも書いていますが、その最新版ということで、2021年~2024年に書いたものから選んでおります。
基本的には短編なので、どれもさくっと読めると思います。
ではよろしくお願いします。
両目洞窟人間自選小説集
1.中編小説『夕焼けパラレル団地城』
さっそく有料の作品からの紹介で申し訳ないです……。
2024年夏に書いた中編小説です。
人生うまく行っていない23歳の女性「篠宮アヤメ」がひょんなことからパラレルワールドに迷い込んでしまい、超巨大で複雑怪奇な建物「団地城」でパラレルワールドのもう一人の自分「派手髪アヤメ」と共に生活することになり、その中で働き、自分にとって大事なものを見つけていく話です。
有料なもの勧められても買えるわけないよ!って方には以下に試し読みのページも貼っておきます。
もしよければぜひぜひ。
2.『すなぎもちゃん387』
noteのゲームメディア『令和ビデオゲームグラウンド・ゼロ』の「両目洞窟人間ビデオゲーム"感応"小説集」という連載で公開した小説。
この連載はゲームからインスパイアされた小説を書いていくというもので、この回は1999年のゲーム『どこでもいっしょ』からのインスパイアで書いた小説です。
内容は、すなぎもちゃんという、ねこともいぬとも言えない謎の生物が、家から出ていったと思ったら、何故か芸能界に進出して、挙句の果てにラジオスターになっていく……。そんなすなぎもちゃんと、そしてそのすなぎもちゃんが活躍するのを複雑な気持ちで見ているかつて一緒に暮らしていた少年の話です。
喋るねこ(いぬ?)、深夜ラジオ、2ちゃんねる、2008年くらいの空気が入った、楽しくてちょっと切ない話になっていると思います。
あと個人的には『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』を聞いていた人に届いたらいいなと思ったりもしています。
そしてこの小説は海猫沢めろん先生に褒められました!!めっちゃ嬉しかったです!!!
3.『恐怖!巨大花!!』
3作品目は「恐怖!巨大花!!」。
こちらは喋るねこの宮本さんが買ったフリージアの花が、突然ある日喋るようになって、色んなことがおきる……とざっくりしたあらすじ。
読みどころは喋るフリージアこと「フリージやん」のキャラクターでしょうか。なかなか面倒くさくて好きです。
こちらはナレーターの深田あささんにイベントでニ度ほど朗読して頂きました。
5000字ほどで読みやすい作品となってます。ぜひぜひ。
4.『フランスパン同好会』
かつて大学の友人たちと学食で「フランスパン同好会」をやっていた主人公。しかし時の流れは残酷で、どんどんその思い出から遠ざかっていく……。という話です。
しゃべるねこが一切出てこない、ちゃんと寂しい気持ちになる話です。
「しゅん……としちゃった」という感想をよく頂きました。
3000字ほどで読みやすいのでぜひ。
5.『ちゃん呪』
幽霊が撮れると噂される駅のホームで動画を撮ったら、案の定幽霊が撮れてしまった挙げ句、神主からも「これはやばい動画です。私にはどうすることもできない」と言われ、紹介された霊能者は『ちゃんとあった!呪いのビデオ』を作っている会社の社長で……って話。
タイトルの読み方は「ちゃんのろ」。
とにかく勢いとカオスを作ろう!って思って詰めに詰め込んだ話になっています。
心霊ビデオから始まってますが、ホラーではないです、なんていうか、劇中の言葉で言えば私の無意識が裏返しになったような話です。
心霊ビデオ、東京フレンドパーク、ローション階段、くずパチ、Tommy february6、コワすぎ!、マインドゲーム……このどれかが好きな人にぜひ……。
6.『心霊ビデオ』
あるAV女優の引退作品に映り込んだ心霊…をめぐる話。
ちょっとホラーです。
『ほんとにあった!呪いのビデオ』や『コワすぎ!』や『心霊玉手匣』が好きなので、心霊ビデオ系の話はまた書けたら……と思っています。
7.『ねこのまち子さん、市民税を払いに行く!!』
二足歩行で歩いて喋るねこが、それ故に税金を払わなきゃいけなくなり、それで市民税を払いにコンビニに行ったら大変な目にあうお話です。
徹頭徹尾くだらないことしか起きない話をたまに書いていますが、今作はそれです。
朝まで生テレビ!やB'zやクリント・イーストウッドが出てきたりします。
8.『ねこ太郎、現代の鬼と戦う!!』
京都は鴨川で本を読んでいると川上からどんぶらこと流れてきたギターケースには、喋る猫のねこ太郎が入っていました。ねこ太郎は現代の鬼を倒さなければいけないのです。そして現代の鬼は鴨川デルタにいるのです……って話。
これも徹頭徹尾くだらないことが起きるタイプの話……と言いながらも当時半グレのドキュメンタリーを見て、なんてことを!と思いつつ書いた話。まあ、でもくだらない話です。
これはイベントで自分で朗読しました。めっちゃ汗だくで朗読したのを覚えています
9.『I saw a savior』
ねこのまち子さんは「街中でカレーが食べたいにゃ!!!」と叫びだしそうになる。そんな発狂寸前状態になりながら、偶然見つけたカレー屋に入るのだが…って話。
メンタル不調の話もよく書いているのですが、これはそういう話。
そういえば、私はねこにまち子さんって名前をよくつけているのですが、これはいわゆるスターシステムみたいなものだと思ってください。
当時『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』ってゲームをやったのでその影響が凄く出ている小説です。
10.『ブリングザビート』
ヒップホップの誕生日は1973年8月11日だ。あくまで地球における、だが。
無人惑星探査機ヴォイジャーに搭載されたゴールデンレコード。それは遠く遠く遠くの宇宙へたどり着く。
そこは猫の惑星だ。そこにビートが鳴り響いている。あの日、あのアパートの娯楽室で鳴り響いていたビートが……って話。
要するにヒップホップの誕生日とヴォイジャーに積まれたゴールデンレコードとねこの惑星でのヒップホップの誕生がつながっていくという話です。
ヒップホップの歴史はめっちゃ面白いです。Netflixにドキュメンタリーがあったり、書籍もいくつか出ています。
11.『アンダーグラウンド・ガールズ・ラフィング・エキセントリック・ジョーク』
荒廃し、地下に住むことになった未来は、ただ絶滅を待つのみだけども、そんなときでもまだお笑いをやってる地下芸人はいたのでしたって話。
地下世界に住む人達の話もたまに書いているのですが、それの一本。
お笑いが好きなので、そのリスペクトも込めた話です。
タイトルはナンバーガールオマージュです。
12.『”ここ” と“終点”の日々』
noteのゲームメディア『令和ビデオゲームグラウンド・ゼロ』の「両目洞窟人間ビデオゲーム"感応"小説集」という連載で公開した小説。
こちらは『Citizen Sleeper』という2022年のゲームからのインスパイア。
超巨大宇宙ステーション『パシフィック』のスラム街で中華料理屋を営むねこと、その常連客との交流を描いた小説です。
たまにスラム街であったり、治安の悪い地域の話を書いてしまいます。
あと中華料理屋も。
それにこの作品には昭和歌謡が沢山出てきます。
13.『失われたタンゴが聞こえてきたので』
休日に散歩をしていると思わぬ発見がありますよね。失われたタンゴが聞こえてきたり、美味しい食べ物に出会えたり、献血をしたりなんかして。そんな皆様にもよくある休日の一日を描いた話です。
またもや終始くだらないことしか起きない話。
Dr.ハインリッヒさんの漫才が好きなので、そういう日常ファンタジー系作品が書きたかったやつです。
こちらもナレーターの深田あささんにイベントで朗読していただきました。
14.『ねえ、また三人で喋ろうよ』
noteのゲームメディア『令和ビデオゲームグラウンド・ゼロ』の「両目洞窟人間ビデオゲーム"感応"小説集」という連載で公開した小説。
こちらは『ファミレスを享受せよ』からのインスパイア。
鬱で休職中の女性が深夜の国道沿いのファミレスで中学の同級生たちと再会し、なんてことない雑談を重ねていくって話です。
また喋るねこが出てきます。
15.『デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ』
軽音部のはぐれ者たちが、ミッシェル・ガン・エレファントの曲を練習する話です。
文化祭で演奏することもなく、ライブハウスに行くわけでもなく、ただ練習するだけの話です。
これも2008年くらいの話です。
いつ、自分が高校生だったとかバレてしまう……。
16.『夜のメロディ』
喋るねこのにゃんみさんがフジロックの配信に影響を受けて、アコギを買ってみて練習していたら突如幽霊が出てきて大慌てしちゃう、そんなお話です。
サニーデイ・サービスが好きなので、その曲を演奏したりします。
っていう感じで16作品紹介しました。多いですね。
その他にも色んな作品を書き散らしています。
そのどれかでも面白いと思ってくださるものがあれば、これ以上に幸せなことはありません。
それでは。
↑こちらは2021年に書いた自選集。
より初期作品が読みたい方はこちらの記事をどうぞ。