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#19 花と数学①

また難しそうなタイトルです。でも、大丈夫です。中の人間も数学は苦手なので、なるべくシンプルなお話にしていきます。
花を見て「きれい」だと思う理由を、数学の観点から解き明かしていきましょう。

バラの花です。吸い込まれそうな深い赤色をしています。私たちは何をもってバラを「きれい」だと感じているのでしょうか。

バラの花は、外側から内側まで花弁が密に重なっています。もともと原種のバラは一重咲きで、人間がこの八重咲きの形を選んで、様々な品種を作ってきました。
※品種というのは、種(しゅ)の中で人間によって作られた、色や形、大きさなどで区別される、小さなグループのことです。

バラの花弁を良くみてみてください。外側から内側へ、螺旋を描くように花弁が重なり合っているのが分かりますか?
外側の花弁は大きく、内側の花弁は小さくなっています。バラの花弁は外側から内側へと順番に成長していきますが、不思議とぎゅうぎゅう詰めになることはなく、秩序立って並んでいます。

これが、花がもつ数学です。花弁は少しずつずれて重なり合い、例えば一番外側の花弁と全く同じ角度になる花弁はなかなかありません。
なので私たちはひとつひとつの花弁を見分け、ボリュームを感じることができます。

数学は、自然界の仕組みを数字というツールを使って表現するために発達しました。なので、自然にある美しさは、数学で表現することができます。

植物と数学のつながりの深さを、少し覗いてみましょう。

次回もよろしくお願いいたします。

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