謎の薬膳天
八重洲地下街にある梅もとのメニューが今夏変わった。
わかめそばが無くなり、代わりに「たぬきわかめ」という破天荒ができた。
わかめそばが食べたけりゃかけにわかめをトッピングしろということなのだろう。
しかし、かけ×わかめはたぬきわかめより数十円お高くなってしまう。
ダイエットをしている身としては、たぬきいらないんだよなぁ。
それなら「かけ×わかめ」と「たぬきわかめ」を注文し、どれだけわかめの量が違うのか試してみよう。
さほど量に違いがなければ「たぬきわかめのたぬきぬき」を注文すればよいのだ。
結果「かけ×わかめ」はわかめの量がお値段以上に猛烈だった。
わかめで蕎麦を食べているのではなく、蕎麦でわかめ喰ってる感じだった。
ごめん。わかめトッピング優勝。
メニュー改変で新しく加わったメニューもある。
それが「薬膳天」。
中身は不明だけど、なんか効きそう。
写真を見るとクコの実が入っているみたい。あとは何だろう?
どれどれ、食べてみよう。
…わからない。私はいったい何を食べさせられているのだ?
クコの実は入っていた。
焦がしねぎも入っている。焦がしねぎは5mm幅の小口切りにしたねぎを香ばしく揚げてあって、甘みと苦みがちょうどいい。
にんにくも入っていると思う。
これは…クルミかな?
謎の豆。いや、実かな?
んーよくわかんない。終了~!
あーわかんない。闇鍋か。自分が何を食べているのかわからないまま食べ終えてしまった。でも美味しかった。
何を食べさせられているのかわからないまま、また無性に薬膳天が食べたくなってしまい、梅もとへ向かう。
しかし、薬膳天売り切れ。
何度か行ってみたけれど、薬膳天は人気らしくて14時過ぎには売り切れてしまうことがある。(15時過ぎても残っている日もある)
運良く薬膳天にありつけた日も、人参が入っていたりいなかったりして、ますます薬膳天は謎なのであった。
ああ、薬膳天には何が入っているのだろう?
Netで検索するとあっさり判明した。
梅もとの薬膳天は昔からあって、一旦メニューから消えていたが、今夏復活したのであった。
松の実が入っているらしい。
え、クルミじゃないの?
どちらも入っているのかしら。
人参と玉ねぎは発見できる日とできない日がある。
結局いまだによくわからない、謎の薬膳天。
真夏なのに温かい蕎麦で何度も注文してしまった。
なんだかなにかに効きそうな、クセになる味だ。
「ダイエットをしている身としては、たぬきいらないんだよなぁ。」
…どの口が言うのか。