定年後 184 日目 オールドレンズ、というわけではないんだよ
10 月 1 日は都民の日。
都立学校は授業がなく、生徒はお休みになる日。ただし、平日の場合のみ。今年は残念なことに土曜日なのできっと損をした感じになるのだろう。
もっとも教職員は通常の勤務日で、部活がなければ休暇をとりやすい、という程度の日なのだけど。
私が持っているカメラでちゃんと動画が撮影できるのは α7S3 のみ。レンズは SEL1635Z だけ。
この組み合わせで撮影してみてみると、フォーカスの扱いが難しかった。
もともと広角なので被写界深度が深いこともあるのだけど、どこにフォーカスが合っているのか分かりづらかった。一応、ディスプレイをタッチして場所を指定してみたりしても、被写体が小さいものの場合、現場ではフォーカスが背景に合ってしまっていても確認しきれなかった。
で、結局のところマニュアルフォーカスとピーキング機能を多用するようになってきた。
もともとシャッタースピードはフレームレートに合わせて固定してしまうし、絞りは基本的に開放でISO感度との兼ね合いで多少調整する程度だった。ついでにいえば ND フィルターも固定のものを付け替えて使っているし。
あれ? つまりフルマニュアルで撮影していることになり、なんだか SONY の強みを活用していない状況になってしまっているような。
マニュアルフォーカスを多用するようになってくると、レンズのフォーカスリングにはちょっと不満がでてきてしまう。
フォーカスリングの回転は電気的な信号として伝えられるので、遠隔操作のような感覚がつきまとい、どうしても慣れない。
もう少し焦点距離の長いレンズも欲しいから、いっそのことシネマレンズを買ってしまおうか。でもオートフォーカスをまったく使わないわけではないし、そもそも高価で手が出ないよなぁ。
というようなことを漠然と考えていたら、メカニカルなフォーカス機構のレンズを所有していることに気がついた。
Nikon の 50mm f2.0 というレンズ。
1968年に Nikomat FTn とともに父が購入したモノ。私も小学生のときからこのフィルムカメラを使ってきていて、今でもまれに撮影することがある。
最近、高澤けーすけさんがオールドレンズにもはまっているようで、その動画の中でマウントアダプターの話しをされていた。
ちょっと調べてみると、現行の SONY のボディに Nikon の古いレンズを取り付けられるものもあった。
その中でも種類があって、ものによって制約があったりしてよくわからなかったのだけど、適当に K&F Concept NIK(G)-E というのを購入してみたらちゃんと使えるようだった。
特にオールドレンズの写りとかにこだわりはないし、流行にのりたいわけでもない。
ただ古いレンズがシネマレンズに近い操作性を持っていて、安く手に入るということであれば、いろいろな焦点距離のレンズを買い揃えてもいいかな、などと思いはじめている。幸い近所のキタムラには Nikon のオールドレンズがいくつも置いてあるし。
散財を肯定しやすい言い訳をみつけて、「ルンルン気分」の都民の日になった。
2022 / 10 / 1