定年後 240 日目 FCP で思うような「声」にできない (エフェクト聴き比べ)
絶対音感を持つ方というのが世の中にいて、音の高さを正確に判断できるらしい。「いい音」を聞き分けられる人は「絶対聴感」とか持っていて、何をどうすればいいか判断できるのだろうか。
音声加工をいろいろと試みてみても「いいナレーション(音質)」にならない。「絶対聴感」を持ち合わせているハズもないんだけど、なんとかしたいと思う。
で、理解の深い方々が示している手順のまま音声加工をしたサンプルを作ってみた。
ネット上にはナレーションの音質を良くするための情報がたくさんあるが、違うことが述べられていたりすることもあって、なかなか難しい。
とりあえず、理解しやすかった木村ショーゴさんの Youtube の解説に沿って作業してみた。
今回行った処理は次の 3 ステップ。
1. 「Audacity」 でリップノイズの削除
2. FinalCutPro の「Compresser」で音量を一定に調整
3. FinalCutPro の「Channel EQ」 で聞き取りやすい周波数特性に調整
その結果がこちら。
Compresser をかけた前後の違いは、正直ほとんどわからない。
Channel EQ では Voice-Over EQ を設定してみて、音質は変化したがよくなっているかどうかは判断がつかなかった。木村ショーゴさんは Speaking Voice Improve の方を勧めていたが、音声の低音が弱くなってしまい電話越しの声のように聞こえるので使わなかった。
ちなみに具体的な手順は次のとおり。
1. 「Audicity」でリップノイズの削除
先日のノート「定年後 216 日目 Audacity でリップノイズを消してみた」で紹介した手順でリップノイズを全て削除。
(1)無声部分のリップノイズをカット。
(2)音声の中に含まれているリップノイズを削除するメニューもあるのだけど、うまく使いこなせず断念。
2. FinalCutPro の「Compresser」で音量を調整
(1)エフェクトの「Compresser」を音声ファイルに適用。
(2)インスペクタの「詳細エフェクトエディタUIを表示」をクリック。
(3)INPUT GAIN が -6〜-9dB になるようにツマミを調整。
(4)メーター下の「THRESHOLD」ツマミを、 INPUT GAIN のグラフ表示の平均値に -5dB を加えた値に調整。( -12dB程度)
(5)「RATIO」ツマミを「2」に調整。
(6)「MAKE UP」ツマミを「0dB」に調整。
(7)「AUTO GAIN」ボタンの「0dB」をクリック。
(8)「KNEE 」ツマミを「1.0」に調整。
(9)「ATTACK」ツマミを「2ms」に調整。
(10)「RELEASE」ツマミを「100ms」に調整。
(11)再生してメーターが 0〜-5 で動くように「THRESHOLD」ツマミを再調整。
(12)メーター右側の「LIMITER」を「ON」にする。
(13)メーター右側の「THRESHOLD」を「0dB」に調整。
3. FinalCutPro の「Channel EQ」で周波数特性を調整
(1)エフェクトの「Channel EQ」を音声ファイルに適用。
(2)インスペクタの「詳細エフェクトエディタUIを表示」をクリック。
(3)ウィンドウ左上のメニューから「05 Voice」>「Voice-Over EQ」を選択。
結果的に音質が向上しているのかよく分からないというのが本音。
自分の声だからピンとこないのか、収録環境が悪かったのか、原音データの質自体が悪いのか、ソフトを使いこなせていないからなのか。
立体的に聞こえるような音声にしたいのだけど、どういじっても背景に音声が張り付いているような薄っぺらな感じになってしまう。
やっぱり収録自体がダメだったのか。ちゃんとした環境で再度収録するようかなぁ。
みなさんは、どう思います?(「そもそもナレーターの声質の問題だ」とかツッコまないでね)
2022 / 11 / 26
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