定年131日前 ソニープロカメラマンセミナーに行ってみた
夏の「ムダにカッコよくねるねるねるねを作ってみた」動画企画で、いろいろな方の撮影素材を使わせてもらった。
カメラのほとんどは SONY のミラーレスカメラ。
素材を確認した第一印象は、「やっぱりミラーレスは画質がすごい」。
当然といえば当然。
スマホだけで撮影した映像で、こんな素晴らしい作品が作れるというような動画が投稿されていることがある。そんな動画を見て、当面カメラは iPhone で十分だなと思っていた。
そういった動画は、スマホでよく写る範囲の素材だけをつなげているのが明らかで、今回の編集がきっかけで、やはりカメラが欲しくなった。
数年前まで、ビデオカメラといえば単眼鏡のように縦長のスタイルのものを右手だけで支えるのが一般的だったように思う。運動会で子どもを撮影する家族が使っているような。
ところがその市場はすっかり衰退してしまって、このところ各社とも新製品をほとんど出していなかった。
かといって、あの形状がふさわしくないということでもなさそうだった。
ロケに使われる業務用の小型カメラは単眼鏡スタイルを踏襲していた。
いま動画で使われる市販のカメラは、写真を撮るのに使うカメラと同じ形をしている。そもそもフィルムを収めるために横長のデザインだったので、デジタルカメラになった時点でその制約は無くなったはずなのに、ほとんど変化がない。
大昔に使っていたビデオカメラは、肩にのせて頭と右手で支えるものだった。古い話しとはいえ、そのスタイルで撮影を覚えたせいか、ミラーレス一眼のスタイルで動画を撮ることがどうもしっくりとこなかった。
いいビデオカメラがないかと調べていると、SONY の業務用カメラ HXR-NX80 と PXW-Z90 を見つけた。
センサーサイズが 1 inch なのを始め、いまどきのミラーレス一眼に比べてカタログスペックが全体的に見劣りしたが、使い勝手は私の理想に近かった。
業務用ビデオカメラにするか、ミラーレス一眼にするか迷っていたとき、北村写真機店でソニープロカメラマンセミナーというイベントがあった。
講師は DAIGEN さん。内容は SONY のミラーレスカメラの選び方的なもの。
DAIGEN さんの動画はほとんど見ていて、カメラの情報も把握していたのだけど、MAGNET のメンバーが何人か参加するようだったので、カメラ選びの相談に乗ってもらえるかもしれないと思い、自分も申し込んでみた。
セミナーで説明を生で聞くのは、モニター越しの動画よりも説得力があるなと思った。
同じ情報であってもその場にいる人が発する情報と、メディアを通じてくる情報の間には訴求力の違いがあると、かつてから感じていた。
学校もオンライン授業が進んできたが、表面的な再現性だけで判断しては見落としてしまうものがあると、改めて感じた。
2021/11/20