#2早稲田大学を卒業して新卒入社した会社を半年で辞めた人の話:ベンチャー企業に内定
公務員志望から一転して就活を開始した投稿者。
今回はとあるベンチャー企業と出会い、内定をいただくまでを振り返る。
1.とあるベンチャー企業との出会い
きっかけは突然に
さて、ベンチャー企業の魅力にハマり、「大手病※」ならぬ「ベンチャー病」 に陥っていた投稿者は、ある時参加したセミナーでとあるベンチャー企業(以下A社と呼ぶ)の人事担当の方と知り合う。
詳細はあまり記憶ないのだが、そこでA社が選考を兼ねたインターンシップを行うので参加しないかという案内をいただいた。
選考も兼ねているというなら行かない手はない。2つ返事で参加を決めた。
※何が何でも大手企業、有名企業に就職したいという思考が強すぎて、それ以外何も考えられなくなる状態。投稿者が通っていた早稲田大学のようなところは特に罹患者が発生しやすい。
いざインターンシップ説明会へ
A社のインターンシップ説明会の日が来た。
説明会ではA社がどんな会社なのか、どんな人材を求めているのか、インターンシップでどんなことをやるのか何かを説明された。
【インターンシップの概要※覚えてる範囲】
・数日間かけて行う(確か1週間くらいだった)
・グループに分かれて共同作業を行う
・インターンの最後は社長に向けて発表する
・インターンで優秀と認められればそのまま内定コースもある
確かこんな感じだった。
説明会と言いつつ、そもそも説明会に参加する人材自体ある程度ふるいにかけており、説明会参加者≒インターンシップ参加者的な感じだった気がする。
2.インターンシップ参加〜最終選考まで
インターンシップ開始
そうしていよいよインターンシップが開始する。
1グループ5人位、それが確か3チームか4チームくらいあった気がするので、合計20人程度が参加していたことになる。
結論を言うとこのインターンシップ自体は結構楽しかった。
数日間拘束されたし、求められる内容も結構ハードだったが、幸いグループのメンバーに恵まれて毎日楽しく作業することができたし、与えられた課題を終えられた時はものすごく充実感があった。
また、このインターンシップの期間中、先輩内定者(詳しくは後述)や、社員の方、そして社長にご飯に連れて行ってもらったりしてけっこう交流もできた。
なかなか中身の濃い経験をできたので、非常に満足してインターンシップを終えた。
そしてこのインターンシップを通して、投稿者はすっかりA社の信者になってしまっていた。
あれよあれよと最終選考
A社のインターンシップ終了から間もなく、投稿者のもとに一本のメールが届く。
インターンシップの結果、次の選考へ進むことができたという連絡である。
その後はあれよあれよと言う間に面接が進み、あっという間に最終選考まで来てしまった。
最終選考で言われたこと
最終選考は拍子抜けするほどあっさり終わった。
「役員面接」とのことだったのだが、実際には役員の方から会社に対する思いや会社の方向性を熱く語ってもらって終了した。
役員面接終了後、入れ替わりで入ってきた人事担当の方(冒頭の就活セミナーで出会った人)より
「A社側は投稿者に内定を出す意思があること」とともに以下のことを伝えられた
・内定を受けいれる以上は就活はこれでストップして欲しいこと
・内定者となったら、「内定者インターン」としてA社の業務を行うことができること
・そしてその内定者インターン、過去に内定もらった人は全員やっていること
・内定者インターンはめっちゃ成長できるよ!周りの学生が遊んでる間ビジネスの経験積んで圧倒的な差が生まれるよ!!マジでオススメ!!!
そう、先述のインターンシップで交流した「先輩内定者」はただ翌年入社する大学4年生の先輩たち、というわけではなく、もう大学4年生時点でガッツリA社のメンバーとして働いていた。
このA社の方針には賛否あると思うが、今の投稿者はこう思う。
「A社の言ってること、ヤバい、激ヤバ」
言ってることはわからなくはない。
一般的に企業としては内定者に内定辞退されたくない。採用人数も限られているベンチャー企業なら尚更である。
会社の業務を早く経験することも、それ自体別に悪いことではないし、やりたいという学生がいるなら会社の判断でやらせてあげるのも、まあいいだろう。
ヤバいと思うポイントは、この内容を大学3年の2月時点で伝えてるということである。
この当時、所謂大手企業が面接等の選考を開始するのは大学4年生の4月からが一般的だった。
つまり、多くの企業の選考が始まってすらいない状態で学生に他社を受ける機会を奪って、うちの会社のために大学卒業後に即戦力となるように1年早く働き始めろって言ってることになる。
まあ会社によって色んな考え方や方針はあるので、このA社の方針も刺さる人にはめっちゃ刺さると思う。早くビジネスの場に出たい学生にとってはまたとない環境だろう。
ただ、少しは社会人を経験してみた状態の現在の投稿者は賛同しないし、投稿者が今働いている会社では絶対にこんなことやらないだろう。同業他社も会社としてこの方針をおおっぴらに指示する企業は1つもないと思う。
3.投稿者は結局どうしたか?
さあ、当時の投稿者はどうしたか?
もう冒頭に結論は書いているので分かりきっているが、投稿者は内定をいただくことに決め、人事担当者とガッチリ握手してその場を終えた。
インターンシップを通してガッツリとA社信者となっていたのでもう他社を受けるつもりはなかったし、内定と同時に業務を開始することは、インターンシップを通してちゃんと知ってたので何の問題もなかった。
むしろ、インターンシップを通して見た、1期上(当時大学4年生)の内定者の先輩たちが、熱意をもってバリバリ働いている姿は眩しく見えてさえもいた。
勢いあるベンチャー企業で、同級生の誰よりも早くビジネスの現場に飛び込めば、自分も何者かになれるかもしれない、しかも苦しい就活戦線からもいち早く離脱できる
そんな「なんかキラキラした希望」を胸にベンチャー企業へ飛び込んでいく投稿者であった。
〈つづく〉