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最強のメンブレンキーボード:ミネベアキーボードを試してみる

パソコンのキーボードは、キーボードのスイッチ(入力部)によって、

  • メンブレン式

  • メカニカル式

  • パンタグラフ式

  • 静電容量無接点方式

の4つに大別されます。
その中で一番普及しており、かつ値段が安いキーボードが、メンブレン式です。
メンブレン式は安価に制作できる反面、打鍵感が悪いという特徴があります。

しかし、メンブレン式のキーボードの中にも、かなり質の高いメンブレンキーボードがありました。

それが、ミネベアキーボードです。

今回は、ミネベアキーボードについて、まとめていきます。


ミネベアキーボードとは

ミネベアキーボードとは、「ミネベア」というメーカーが生産していたメンブレンキーボードです。

(ミネベア社は現在はミネベアミツミとして残っていますが、キーボードの生産からは撤退しています)

ミネベアはOEMでキーボードを作っており、デスクトップPCの各種メーカーに付属するキーボードを生産していました。
ちなみに、今回紹介するMicrosoft Wired Keyboardのように、MicrosoftのキーボードをOEM生産していたということもあったようです。

ミネベアキーボードの特徴

ミネベアキーボードの特徴は、なんといってもその独特の打鍵感。
クリック感は独特なもので、ポコッ、ポコッ、というような打ち心地です。
このような打鍵感は、他のメンブレンキーボードや、静電容量無接点方式では味わうことのできない打鍵感です。

対して、押下圧(キーを押すときに必要となる力)は強めです。
公式の公表値はありませんが、最低でも45g以上はあると思います。
少なくとも私の持っている押下圧45gのREALFORCEよりは重いです。

また、このキーボードはメンブレンキーボードではありますが、メンブレンキーボード特有のキーのぐらつきはさほど感じません。
私は普段REALFORCEを使っているため、メンブレンキーボードを触ると、キーのぐらつきを感じる機会が非常に多いです。
しかし、このキーボードは、キーのぐらつきを感じることがありませんでした。

ミネベアキーボードは、打鍵感だけでなく打鍵音も独特です。
コトコト、パチパチという独特の打鍵音は、メカニカルのそれとは全く異なる、独特の打鍵音です。

ちなみに、お察しの通り、このキーボードはあくまでもオフィスでの使用を前提としており、ゲーミング用途には一切向きません。

最近のゲーミングキーボードで流行りのラピッドトリガーなどは一切搭載されていませんし、Nキーロールオーバーもありません。
加えて、先述したように押下圧が強めなため、瞬時に反応することを求められるゲーミング環境には最悪な選択と言えるでしょう。

ミネベアキーボードとREALFORCEを比較してみる

独特な打鍵音と打鍵感を演出するミネベアキーボード。
これを、日本の最高級キーボードであるREALFORCEと比較していきます。

私が普段使っているREALFORCEは、以下の通りです。

REALFORCE R3S
・押下圧45g
・静音キー
・日本語配列
・APCで入力感度を1.5mmに設定

それでは、打鍵感から比較していきます。

結論から言うと、良し悪しは置いといて、どちらも打っていて楽しいです。
REALFORCEでは、スコスコといった打鍵感で、かなりの速度でサクサクと打ち進めることができます。
対してミネベアは、コトコトと着実に文字を打ち込んでいくスタイルです。
キーの押下圧が重たいので、ずっと打っていると疲れてしまいますが、キーをしっかり押している感じがしますので、これまた楽しいです。

  • サクサクと文字を打ち進めるのであればREALFORCE

  • 文字をしっかり打っている感覚が欲しければミネベア

という使い分けができそうです。

では、実用的に使うとすれば、という話になりますが、これは好みの問題によるところが大きいと思います。
……が、多分大多数の人はREALFORCEを使うと思います。

中古しかないミネベアキーボードを手に入れようとすると骨が折れますし、仮に手に入れたとしてもそれをオフィスに持ち込んで仕事で使うのかとなると、これまた疑問が湧きます……
そうであれば、最初から新品で購入できてかつ、カスタムでキーの特性も変えられるREALFORCEのほうが選ばれるんじゃないかなとは……

ミネベアキーボード、ぜひ使ってみて

今回は、ミネベアキーボードの紹介でした。
ミネベアキーボードは、インターネットでは一台数千円もの値段で取引されています。
しかし、私の感覚では、このキーボードにその値段の価値はないように思えます。
もう少し出せばメカニカルキーボードに手が届いてしまいますし、打鍵感打鍵音ともにメカニカルの方が幸せになれると思います。

もし、ミネベアキーボードを使ってみたいならば、ハードオフなどの中古店を探して回るのが最善の手です。
とはいえ、ミネベアキーボードは基本OEM生産のため、キーボードの外観でミネベアキーボードかどうかを見分けることはできません。
ミネベアキーボードかどうかを見分ける方法は、以下の通りです。

  • キーボードの型番が「RT」から始まるもの

  • 生産国がタイであること

ミネベアキーボードの独特の打鍵感を、みなさんも是非味わってみてください。
ではでは。

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