ボストン留学記(ハーバードケネディスクールで公共政策を学ぶ)〜前書き編
2024年春。前年の秋口から準備をしていた大学院留学の結果が出る中で、ある朝届いたハーバード大学からのメール。出願していたケネディースクールの公共政策大学院への合格通知を見た僕は、英語力や諸々の試験のスコアも考慮して正直信じられなかったわけですが、せっかく機会をいただけたなら、ということで入学を決めたのは自分のこれまでしてきた選択の中でもかなり大きなものだったと思っています。
出願から合格、出国までの諸々の準備をはじめ、ハーバード出発前から刺激的な体験をしていることもあり、備忘も兼ねて文字に起こしてみることにしました。なお、これを書き始めたのは8月31日@ボストン、授業が始まる直前の週末というタイミングのため、過去のことを思い出しながら適宜の頻度で続けていきます。
まずは前書きとして、基本的な背景情報を書いていければと思いますが、
・大学の学部を卒業後、社会人歴は5年半程度
・理系出身だが、経済学は基礎教養程度を大学で受講
・過去、長期の留学歴はなし(サマースクール等でアジアやオーストラリアには行った経験あり)
・アメリカはハワイやグアムも含め初めて
と、一般的な米国公共政策大学院流学生よりはやや異色かもしれません。
留学準備のうち受験方法についてはじめに少し書こうと思いますが、米国の大学院を受験するためには、日本でいう「院試」のようなものはなく、エッセイとレジュメ、過去の学歴(Transcriptと呼ばれます:大学の各授業の成績を取り寄せる)に加え、推薦状を2~3通出すことが一般的です。ハーバードケネディスクールの場合、エッセイが5本とかなり多い方ですが、文字数自体は各エッセイが500文字制限なので他大学と比べて非常に負担が大きい、というわけでもない気がします(文字数が少ない=簡単、というわけではなく、話が冗長にならないように上手くまとめて、どのエッセイで何を伝えるか考えることが必要です)。なお、これはあくまで2023年がこうだった、という話ですが、先輩たちにも聞く限りではおそらく毎年この傾向なのだと推測しています。エッセイの作文や添削にあたっては、特にノンネイティブの日本人の多くにとってはエッセイの型・書き方からして知識が欠けているため、留学コンサルティングやオンライン添削サービスの力を借りることが有効と考えています。
エッセイに何を書くか、等は個人の経験によって千差万別と思いますし、学校側もまさに多様性を重要視しているのでブログに書くのはここまでとし、受験後の準備についてはまた次回にしようと思います。