村上龍『ユーチューバー』読んだ
村上龍の新著が出てたので購入。
彼の小説を読むのは、『半島を出よ』とか『希望の国のエクソダス』以来かな。もう20年近くたっている。
というかそれ以来もう気合の入った長編は書いてないっぽい。
それで本作は4つの短編が収められている。
表題作の1本目は、ユーチューバーが老齢の作家に女性遍歴についてインタビューするというもの。
2つ目はそのユーチューバーとの出会いについて。
3つ目は作家と親しい女性が話を聞くお話。
4つ目は作家の一人語り。
言うまでもなく老齢の作家とは村上自身のことであり、内容は普通の与太話である。
とはいえ文体は紛れもなく村上龍のものであるから好きな人にとっては気持ちよく読めるだろう。
また『69』や『映画小説集』に出てきた女性たちについても語られており、ファンにとってはそこそこ楽しめるのではないだろうか。
つまり、好きでない人には勧めにくい、、、
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