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日本のキャプテン遠藤航がリバプールにやって来るヤーヤーヤー

日本時間8月17日早朝、移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ氏のHere we go!で日本は騒然となった。

ブンデスリーガのシュツットガルトで活躍する遠藤航がプレミアリーグのリバプールに移籍するというのだ。

ジェームズ・ミルナー、ジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョといった中盤で汗をかくベテランが一気に退団したこともあり、文句のつけようがない守備力と経験値とリーダーシップを持つ遠藤航はピッタリの補強だ。

遠藤が後ろにいれば、マカリスター、ガクポ、アレクサンダー=アーノルドはもう1列前でプレーできるし。

しかしイギリスではあまり知られておらず、また30歳で非ホームグロウンということで、現地サポからはこの取引きに不満もあるようだ。

そんな声は実力で黙らせればよいのだが、カイセドとかラヴィアとか若いスター候補生を追いかけていたリバプールサポの皆さんがㇵ?となるのはわからなくはない。

というわけでさっきThe Athleticで遠藤が紹介されていたので、要点だけ書いておこう。間もなく誰かが紹介動画を上げるだろうから、詳細はそちらを参照してください。

以下要約。

遠藤航とかいうよく知らない人がリバプールにやってきそうなので、サポの皆さんは彼についてもっと知りたいだろう。彼は30歳で、クラブが求めていた、カイセド、ラヴィア、グラフェンバーク、ケフレン・テュラムのような若手有望株ではない。確立された、経験ある指揮者だ。

ファビーニョ、ヘンダーソン、ミルナーが去って、中盤のベテランはチアゴだけになってしまった。遠藤の経験は貴重な資産となるだろう。

灯台、ダイソンと呼ばれたファビーニョに代わってやってきたのは、戦士、心臓、ボディーガードなど沢山の二つ名を持つ遠藤だ。

遠藤はシュツットガルトで愛され、また献身的なプロフェッショナルとして知られていた。
新加入のマカリスターやソボスライ同様、怪我の少なさも遠藤の特徴だ。

対戦後の敵選手やコーチは決まって遠藤を称賛した。シュツットガルトは別れを悲しんだが、彼が彼らより高いレベルにあることを知っていたし、ビッグクラブからのアプローチを受け入れた。プレミアリーグでプレーすることは遠藤の夢だったのだ。

「彼は人間としても選手としても、とてつもなく貴重だ」と評するのはシュツットガルト前SDのSven Mislintatだ。「彼は我々のシステムの焦点だ。CBだろうが、DMFだろうが、彼はそこにいて良いプレーをしてくれるんだ」

彼は2019年にこの日本人を連れてきた。最初の11ゲームではほとんどプレーしなかったが、初めて先発してからはファーストチョイスであり続けた。

Mislintatはドルトムント時代にクロップのもとでチーフスカウトとして働いた。彼らは強い関係を築き上げ、今も連絡を取り合っている。クロップは彼を信頼し、彼の意見を大事にしている。おそらくMislintatが遠藤を推薦したものと思われる。

暫定フットボールディレクターのJorg Schmadtkeもブンデスリーガについてよく知っており、彼もまた今回の移籍にキーになっただろう。また彼もMislintatと太いパイプを持っている。

キャプテンのヘンダーソンと副キャプテンのミルナーが去り、 リーダーシップがこの夏のリバプールの話題だったが、シュツットガルトのキャプテンをつとめ、日本代表でもアームバンドを巻く遠藤がやってきた。

彼は奥ゆかしく、物静かなリーダーだ。だから彼の言葉は重い。

彼は得点を量産するわけではないが、ときおり強烈なシュートを決め、重要な瞬間に違いを作ることができる。21/22シーズンの最終節でチームを降格プレーオフから救う決勝弾を決め、Legendoという新たなニックネームが生まれた。

遠藤はだいたいCMFかDMFとして昨シーズンはプレーしたが、全体としてはバランスの取れた選手である。

クロップのシステムでは、保持局面とトランジションではアレクサンダー=アーノルドと並び、相手のビルドアップ局面では433のワンアンカーを務めることになるだろう。

DMFでプレーした時間に限ってみると、突出して活発なディフェンダーといえる。ゲームを読み、危険を察知し、パスコースを切り、広大なスペースをカバーする戦術眼を持っている。

20/21シーズン以来、ディフェンシブサードでのボール奪取、空中戦、クリア、ヘッドによるクリアで1位であり、ミドルサードでのボール奪取、タックル数で2位である。

シュツットガルトはブンデスリーガの下位半分であるから、守備機会が多いことには注意が必要だが、このデータから彼がやれることがわかる。

また下がり目でプレーするにもかかわらず攻撃においても脅威である。タッチ数、パス成功数でも1位である。

リバプールはこの夏たくさんのMFと接触したので、彼らがファビーニョの後釜を求めているのかどうかはわからないが、ファビーニョと遠藤を比較してみよう。

違いは明らかだ。保持局面では遠藤はより前進しようとするが、ファビーニョはリスクの少ないショートパスを好む。ファビーニョの卓越したボール保持能力は驚きではないが、遠藤はこの分野で改善が必要だろう。リバプールの6番は統制と安全を提供しなくてはならないからだ。

このブラジル人の守備は遠藤ほど活発ではないが、全体としてはより強いインパクトを持っている。29歳のブラジル人は、ボールの前進を制限し、ターンオーバーを強いることにおいてより効果的である。

遠藤は178センチしかないが、空中戦では上位5%に入っている。

この移籍の評価は他にMFを取るかどうかで変わってくる。もし遠藤で最後ならば、リバプールの6番問題は続く。短期的な解決でしかないだろう。若くて潜在能力のある選手も獲得できれば、遠藤の移籍はより意味のあるものとなる。

下り坂のファビーニョを40mポンドで売ったのは良い取り引きだったが、彼より若干歳上の選手を代わりに取ったのだとすれば、説得力に欠ける。

非ホームグロウン枠は、マカリスターとソボスライの加入であと一つとなっていたが、ファビーニョが退団したのでまた一つ枠が空いた。

良い決断だったかどうかは時間がたてばわかる。遠藤はリバプールの穴を埋める素晴らしい補強だったと証明するかもしれない。少なくとも、期限までに他の補強をできなかったときの、セーフティネットにはなるだろう。

おしまい。

おおむねフェアな評価だと思うけど、日本人としては舐めとんかという気もしますね。

まあボールを失わないことにかけては世界有数のファビーニョと比べると、プレス耐性とか不安があるのはわかるけど。

去年は不調だったのに、守備のインパクトが遠藤より上のファビーニョすげえなあとは思った。

また記者も指摘するように、MFもう1枚とりたいところですね。

それから遠藤にはたくさんニックネームがあるのに、Samuraiはないんだなあと思った。



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はむっち@ケンブリッジ英検
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