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Game of Thronesすごいよ

 世界中で盛り上がりまくりのドラマGame of Thrones(以下ゲースロ)、毎週月曜日に最新話が配信されてきゃーきゃーいっているのである。バトルあり政治闘争ありロマンスありドラゴンあり魔法ありエログロありの全部入りだ。イケメン、美女、小人、賢者、強いやつ、残忍なやつ、ヘタレ、スケベ、ずるいやつ、忠義にあついやつ、魔法使い、ドラゴンつかい、登場人物もバラエティーに富みまくりである。誰に感情移入するかはあなた次第だ。

 なにが凄いって7年かけて配信するくらい長大なストーリーなのにシーズン1に全部仕込みがしてあり、それらを最終章までに回収しきっていることだ。ドラマの映画に対するアドバンテージは尺を長くできるので壮大なストーリーを描けることだ。しかしそれは簡単なことではない。視聴率が上がらなければ尻切れトンボになる。それを恐れると資金少なめで始めざるをえず、映像やキャストがしょぼくなる。いったん入場料をとってしまえばオーディエンスを2時間釘付けにできる映画はやはり強いのだ。ゲースロは尺を長く取れるドラマの強みを生かして脚本を作り込みつつ、映像もすごいといういいとこ取りをしているのだ。キャストはあまり有名な人はいないけどね。

 ところが日本では盛り上がりがイマイチな気がする。正直言ってとっつきにくいところがあるのでネタバレしないように視聴ガイド的なもの書いてみようと思う。

 シーズン1-7までがすでに配信されていてこれはAmazon PrimeやNetflixでみることができる。最終章であるシーズン8はスターチャンネルで絶賛配信中で全6話のうち3話までが配信されている。シーズン1-6はそれぞれ全10話で各エピソードは約1時間なのでこれだけで60時間もある。ついていくだけで大変だ。だが安心してほしい。シーズン3くらいまで見るともう止まらなくなるのでいっきにみれるから。

 まず最初のハードルはシーズン1の1話(以下1-1 というように記載する)の冒頭だ。ホワイトウォーカーという人外の残虐行為を見させられてめちゃくちゃ怖い。ホラー苦手な人はここでひっかかってしまう。ホラー映画で有名なものはほとんど見てきた僕ですらここを乗り越えるのに数ヶ月かかった。だが安心してほしい。全シーズン通してこれ以上に怖いシーンはでてこない。次にいきなり小汚い小人が売春宿でイチャイチャしてるという清廉潔白な皆さんには耐え難い場面がでてくる。だが大丈夫すぐに慣れます。

 という感じでシーズン1は淡々と進めていくことになるのだが、なにせ説明が少ないので困る。よくわからず放棄してしまう人も多いだろう。ネットには人物相関図のようなものがたくさん転がっているがネタバレ気味なのが厄介だ。しかし物語に厚みをだすためには人物を丁寧に描く必要があるので辛抱強くついていくしかない。

 まず地理をおさえよう。主要な場所はウェスタロスだ。これはイギリスみたいなもんだと思ってくれればいい。ヨーロッパ大陸に相当するのがエッソスだ。ウエスタロスには北の壁があり、これより北がスコットランドくらいの感じだ。壁の北には野人が住んでいる。そしてホワイトウォーカーという伝説のゾンビがいるとされている。このゾンビの実在はまだ誰も信じていない。壁の南はどうか。ウィンターフェルはイングランドの北のほう、ニュカッスルくらいかな、スターク家の城だ。キングスランディングはロンドンに相当し、王であるロバート・バラシオンとその后サーセイが居住している。ラニスター家の本拠地はキャスタリーロックでウェールズに相当するだろう。

 いくつかの名家がでてくるが、まずスターク家、ラニスター家、ターガリエン家をおさえよう。この3つを覚えてしまえばあとは枝葉をつけるように覚えていけばよい。バラシオン、タイレル、グレイジョイも大事だがとりあえずおいておこう。あとはモーモント、アリン、フレイ、ターリー、タリー、カースターク、、、、きりがないな。

 スタークは北部を治めている名家だ。スターク家の当主の髭面のおっさんがエダード、通称ネッドだ。その奥さんである年増美人がキャトリンだ。長男のロブ、長身美女が長女のサンサ(筆者の一押しだ)、忍者のように隠れたり走り回る少女がアリア、うろちょろしてる少年がブランドン、通称ブランだ。もうひとり弟がいるがとりあえず無視。あと二人若い男がいてこれも超大事。腹違いの兄弟ジョン・スノウとグレイジョイ家の人質。落し子と人質だ。あとひとりベンジェン・スタークという髭面のおっさんがでてくるが、そういう人もいるくらいの認識でOKだ。

 ラニスター家も物語の中心だ。かれらは金髪なので覚えやすい。1-1で王ロバート・バラシオンがラニスター家を従えてウィンターフェルにやってくるのでこのときに覚えてしまおう。王の妃が長女サーセイ、美人なのですぐ覚えるだろう。長男がジェイミー、嫌な奴かつイケメンなのですぐ覚えるだろう。次男がティリオン、小人なのですぐ覚えるだろう。サーセイには3人の子供がいるがとりあえず長男のジョフリーだけ覚えればいい。サーセイらの父タイウィン・ラニスターはシーズン1では登場しないが貫禄のあるおっさんなのですぐにわかるだろう。

 ややこしいのはターガリエン家だ。銀髪なのでわかりやすいが、なんちゃらターガリエンがたくさん名前でてくるけど実際に登場するのはデナーリスとヴィセーリスだけだ。デナーリスは銀髪の美女で、ヴィセーリスは銀髪の酷薄な顔の若者でデナーリスの兄だ。ロバートの前の王はエイリン・ターガリエンという彼らの父である。通称Mad King(狂王)、めちゃくちゃな統治をしていたためにジェイミー・ラニスターに殺された。デナーリスとヴィセーリスはウェスタロスに逃れ再起を図っているところである。物語の序盤では本筋にはあまり絡んでこないが後に重要な役割を果たすのでしっかり見ておこう。彼らの兄であるレイガー・ターガリエンはすでに死んでいるが何度も名前がでてくる重要人物なので名前がでてきたらしっかり見ておこう。

 次に属性別にキャラクター分類してみよう。まずは知性キャラだ。これの筆頭は小人のティリオン・ラニスターで、実は最も人気のあるキャラの一人だ。筆者も男の中ではティリオンが一番好き。あとはブランドン・スターク、レオナ・タイレル、サムエル・ターリー、学匠エイモン、ヴァリス、サー・ダヴォスか。

 強いやつは上にあげた中ではジェイミー・ラニスターとジョン・スノウかな。この属性はなかなか味のある人物が多く地味に人気が高い。他にはマウンテンとハウンドのクレゲイン兄弟、デカ女ことブライエニー・タリー、野人のトアマンド、ジョラー・モーモント、グレイ・ワーム、アリザー・ソーン他ナイツウォッチの面々、ブロン、眼帯のベリックなどなど書ききれませんな。あなたもきっとお気に入りのキャラを見つけられるだろう。

 美女はいろいろあるがエロティックキャピタルという意味ではサーセイ・ラニスター(バラシオン)とデナーリス・ターガリエンだ。先にも述べたように筆者の推しはサンサ・スタークだ、最初は脳みそ空っぽのばか女なのだが凄まじい成長を遂げる。デナーリスの従者ミッサンディも人気が高い、スタイル抜群だ。他にはマージェリ・タイレル、リアナ・モーモント、メリサンドルか。

 イケメンはどうか。タイウィンとジェイミーのラニスター父子が僕は好きだ。人気があるのはジョン・スノウだろう。レンリー・バラシオンとラロス・タイレルは露骨すぎるか。

 これだけの登場人物にドラゴンやゾンビが絡む壮大なページェント。見ないのはもったいない。映画の凄さと小説の緻密なストーリーのいいとこ取りを高いレベルで実現したエンターテイメントの概念を超えるなにかだ。

 

 

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