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『海辺のカフカ』読んだ

村上春樹シリーズまだまだ続く。

実家に落ちてたこれ読みました。

例によって別々の場所で別々に進行するストーリーが収束していくという格好になっている。
自分に欠けているものを、この世界のどこかの誰かが持っているのではないかという中2精神に満ちたことを、私も考えたことがあったかもしれないなあなどと思いながら読んだ。

また主人公の周りの人物がみんな親切だったり、すぐセックスさせてくれたりするのも相変わらずだ。ファンタジー風でありながら得体の知れないものは出てこない。つまり外部も他者もないのだが、疲れているときはこんなんでいいのだろう。

本作は、説明が丁寧ですぐにストーリーに入っていけたし、スイスイ読めた。しかし村上春樹の作品を読み込んでいる読者には、冗長というか、説明的すぎて退屈と感じられるかもしれない。

というのも今、最高傑作と名高い『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいるのだが、あんまり親切じゃないからである。読みやすいから面白いわけではない。くどいと感じることもある。
でも初心者の私にはこれくらいでいいかなとも思うのであった。



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