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ドリー・クラーク『ロングゲーム』読んだ
最近、論文書かなきゃっていう謎のプレッシャーに苦しんでおり、とにかく気分をあげようってことで、意識高い本を読んだり聴いたりしまくっている。
そのうちの一冊がこれ。某インフルエンサーが大プッシュしていただけのことはある。
その名のとおり、長期的な視点で考えようってことである。コロナみたいな全く予想不可能な事態があると長期計画など一瞬で台無しになるが、それでも大事なんだ、、、ていうお話だ。
この本が良いのは、失敗談が多いことだ。こういう長期計画だが、結局駄目でした、今のところ結果が出ません、、、みたいな。
でもそういうことなんよな。成功している人って、たくさんチャレンジして、たくさん失敗して、そのうちのいくつかは上手くいって、さらにそのうちの一部が爆発的に成功するって感じなんだろう。トマス・エジソンか誰かもそんなこと言ってたね。
とりあえず忙しいだけでなにか充実した人生を送れているような気分になるのは良くない。正しい目標を設定すること。
これで終わるのもなんなので、クソほど読んでる意識高い本の一部をもう少し書いておこうか。
長期的に計画する上で邪魔になるのは脳に溜まったゴミである。
例えば感情はゴミ、他人の評価もゴミ、それらを反芻するのは最悪だ。自分のゴールに直結するような、ポジティブな感情以外は許してはいけないらしい。
じゃあそのゴミをどのように処理するか。
抽象度をあげる、つまりメタに考えると脳のゴミが一瞬で消えるらしい。
この本にも似たようなことが書いてあった。要は、日本全体から見れば私の悩みなどたいしたことない、みたいな感じである。人類全体から見れば、とか宇宙の歴史から見れば、、、などなどいくらでもメタな視点に立つことは可能である。
もう一つ大事な視点は過去と未来の捉え方だ。
日本や欧米では、時間は過去から未来へと流れていくと思われているが、これはよくない。前方にある未来が自分を通り過ぎて過去になるというふうに考えるといいらしい。川に、川上に向かって立っているイメージだ。
どういうことかというと、過去の意味は現在や未来次第でいくらでも変わるということだ。嫌な思いをした出来事も今となっては良い思い出、とかいう私の履歴書などでよくある話も、そのパターンである。
つまり過去のネガティブな感情に囚われるのはバカバカしいってことである。これからを良くしていくことで過去も良くなるのである。
とまあ、そういう感じなのでまあまあ良い本だった。
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