#787 映画論28|マイ・フレンド・フォーエバー
本日紹介するのは、往年の名作「マイ・フレンド・フォーエバー」(原題:The Cure)です。
1995年に公開された本作は「友情」「偏見」、そして困難な状況に直面して立ち向かう少年たちの「成長」の物語を描く、感動作品ですね。
「マイ・フレンド・メモリー」と混合されがちですが、それとは別の物語であり、僕はこのドラマを高校の時の授業で見た記憶があります。
マイ・フレンド・フォーエバー あらすじ
本映画の主人公は、11歳のエリック(ブラッド・レンフロ)とデクスター(ジョセフ・マゼロ)という2人の少年です。
とある田舎町にエリックは住んでいましたが、両親が離婚しており、母親とギクシャクしながら過ごし、クラスメイトにもいじめられており、一人で遊ぶことが好きなロンリー・ウルフな感じでした。
そんな家の隣にデクスター一家が引っ越してきました。
デクスターは感染経路は忘れましたがエイズに感染しており、その噂が広まってデクスターも孤独な生活を送っていました。
エリックも当初はデクスターを偏見で見ていたのですが、お互い一人で庭で遊んでいる際に、塀を隔てて会話をしていくうちにお互い「こいつは悪い奴じゃない」と思うようになり、次第に友情を深めるようになります。
そしてある日の新聞記事を見て、ニューオーリンズでエイズの特効薬が見つかったとかそんな記事を見て、2人は「俺たちもエイズを治そう」と、旅に出ることを決意します。
この旅を通じて、友情の絆が強まり、困難に立ち向かう勇気を得ていくんですね。
「スタンド・バイ・ミー」の世界観があり、「告白」「神様、もう少しだけ」のテーマも持つ作品ですね。
マイ・フレンド・フォーエバー の魅力
内容に関しては詳細は伏せた上で、今作のテーマとなるキーワードから紹介しましょう。
1.友情
何といってもこれですね。
エリックとデクスターの友情がこの映画のメインテーマです。
最初は距離のある2人ですが、お互いが色々と抱えている2人が徐々に仲良くなり、共に憤り、2人で旅するまでの流れは自然でしたし、旅の中での会話や、やり取りもすごく良いですね。
そんな課仁治で重いテーマを扱いながらも、映画は過剰な悲劇に走ることなく、希望や勇気を感じさせるストーリーが展開されるのも秀逸です。
2.偏見
この映画は、エイズに対する偏見や誤解に立ち向かうメッセージも含まれております。
この映画が公開された時は、まだまだエイズに対する偏見や誤解が根強く残っていた時期で、日本でも薬害エイズ問題で厚生省(菅直人)が謝罪したりしていた時期です。
なので「エイズ=怖い病気=罹患者は怖い」みたいな形でとらえられてしまう感じでしたが、今作ではエイズ感染をしていようとも「同じ一人の人間」と描いたのが秀逸でしたね。
3.成長
映画の中で、エリックとデクスターはただの子供から、自分たちの置かれた状況と真剣に向き合い、困難に立ち向かう少年へと成長していきます。
この成長過程が非常に丁寧に描かれており、観客は彼らと一緒に感情の旅をすることができます。
4.エンディング
そしてエンディングが泣けるんです。靴がいいんですよね。
まぁこの辺は見てもらった方が良いので見て欲しいのですが・・・
まとめ
そんな感じですが、この映画で伝えたいことは「友情の大切さ」ですね。
この映画のタイトルは海外では「The Cure」で「治療」とかの意味なのですが、日本ではマイ・フレンド・フォーエバーと「友達よ永遠に」に改題しています。こっちの方がしっくりきますが、なんで変えたのかは謎ですね。
「少年の友情」「旅」「病気」という感じで王道な感じであり、オチも予想できてしまうのですが、それでもこの映画を学校で見て僕はオイオイ泣いてしまった記憶がありますね笑
で、そのあとに仲良くなった友人に「厳つい奴だと思ってたけど、あの映画で泣いてるのを見ていい奴だと思ったw」と言われた記憶がありますね笑
あとは「偏見」「差別」に関しても教えてくれる作品ですね。
この辺は実際に曲面した場合難しいとは思いますが、だからこそこうした作品を見ておくことが大事とも思います。
そんな感じですが、謎にYouTubeでフルも落ちていたので貼っておきます(英語ですが)
英語のヒアリングができる方は是非見てみて下さい!90分程度なので直ぐ見れます。