#357 映画論⑨|ダンサー・イン・ザ・ダーク
この映画は・・・マジでクソ辛い映画です。
見終わってメチャクチャ印象に残っていますが、この映画をオススメできないと言う。
とにかく見終わったらメチャクチャ凹みますし結構引きずるので、金曜の夜とかに見ない方がいいです。土日に影響するので・・・
日曜の夜とかに見るのが良いでしょう。
ダンサー・イン・ザ・ダーク あらすじ
主人公のエルマは愛する息子と2人で暮らす母子家庭の母親なのですが、昔から視力が弱いんです。そしてその弱視は遺伝によるもので、息子にも引き継がれてしまい・・・なんとか、息子だけはなんとかしたいと必死で働き、息子の手術代を必死で貯金するんです。
で、そんな辛い人生の中でも、愛する歌が彼女を支えます。
工場の中でも音を楽しみ、ミュージカル仕立ての妄想を楽しむシーンは本当に素晴らしい。
そんな中で生活を送るんですが、徐々にセルマ自体の視力は低下し・・・
更にとにかく辛いことばっかり起きて、もう書くのもしんどいんですが・・・とにかく家族愛を感じさせる作品ですね。
ダンサー・イン・ザ・ダーク との出会い
大学生の頃ですね。
当時僕が同じ映画の価値観でリスペクトしている友人のSが、「すごくいいよ、めっちゃ落ちるけど」と言って紹介してくれたのがきっかけだったかな?
で、見て、めっちゃ落ちましたが、でも確かに凄く印象に残る映画だった。
ビョークも存在は知っていたけど、ここで初めて認識しました。
で、かなりこの世界観に引き摺り込まれて、音源聞いたりしてました。
Army Of Meが一番カッコいいですね。
まとめ
ネタバレは書きたくないので控えますが、とにかくこの映画は本当にキツいです。ただ、俺はこういう映画が好きなんでしょう。
多分この辺のカタルシスというか、乾いた感じが弾かれるんですかね。
この映画を「胸糞悪い映画」「最悪の映画」という人もいて、その意見もすげー分かります。
あのビルとかいう隣人の警察さえいなければ・・・と思ったりしますし、もっというとそのビルの嫁が原因なのか?
そしてセルマも遺伝とわかっていて子供を産むのは無責任では?
とか、色々と心の負担を置きたくて、犯人探しをしたくなってしまうんですが、とにかくその辺を背負いながら重く、暗く、度量を持って受け入れる覚悟がある人は見るべき映画ですかね。
ただ、俺は凄く印象に残る映画であり、極めて名作と思っています。
是非、機会があれば見て欲しいと思いますが、日曜日に見るのがベターですね・・・