ファスナー選定の重要性
ファスナー選定のインパクト
子供のおもちゃから飛行機まで、様々な用途でありとあらゆるところに使われているボルトやナットなどの締結部材 “ファスナー” 。身の回りに無数にありすぎて気に留めた事すらない存在かもしれません。
しかしながら、無限とも思える種類が存在するファスナーから製品に「最適なもの」を探し当てるには、さまざまな要素を考慮しなければなりません。
デザインプロセス全体から見るとパズルの小さなピースのように見えるファスナーが、製品の品質や機能、メンテナンス性に大きなインパクトを与えることがあります。
例えばファスナーが設計の最後に残されていたら。
一般的ではない、あるいは入手しにくい高価な「特別なファスナー」が必要となりかねません。そしてこの特別なファスナーの使用が「製造過程での想定以上のコスト」「製品の性能不足や不具合」「耐久性の不足」等の問題を生じさせる可能性があります。
どんなファスナーが最適なのでしょうか?どのように選定されるべきでしょうか?
ファスナーの技術を理解することは、プロジェクトに適した締結ソリューションを選ぶための始まりにすぎません。
ファスナー選定のプロセス
設計プロセスの各段階で、特定の設計に最適なファスナーを決定する際に留意すべき重要なポイントがあります。
設計の初期段階で、ファスナーの主な機能、サイズ、材質を考慮してファスナーを選びます。
設計プロセスが進むにつれ、ファスナーの情報は、ファスナーの種類・強度・材質・腐食管理などの工業規格に関する情報を含むように拡大する必要があります。
次いで組立工程も考慮します。利用可能なツール、容量の制限、校正プロセス等の生産状況を考慮して最適なファスナーを絞り込み、最終決定をします。
この選定プロセスにおいて、出来るなら「規格品」「標準品」を優先します。それが難しければ「規格品」「標準品」に追加工することによって要求を満たせないか考慮して下さい。こうした“実績のある”ファスナー達は十分な機能を備えていながら安価で安定的に入手でき、ファスニングのための特殊な工具や組み立てプロセスを必要としません。その結果、耐久性があるコストパフォーマンスに優れた製品となって、ユーザーを満足させることに貢献します。
ファスナーの基本ルール
ファスナーの基本は実にシンプルです。
このことを理解し、単純なファスナーに「より高い責任」を負わせることを避けます。
考慮すべきファスナーの基本的なルールは以下の通りです。
ファスナーを設計プロセスの最優先事項とするなら、長期にわたって利益をもたらします。逆にファスナーの選定を後回しにするなら、非常に“高くつく”可能性があります。
ファスナーの決定を最後にしないでください!
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