コモディティ化?
コモディティという言葉聞いたことがありますか?
具体的に言葉で説明すると汎用品化(はんよう:いろいろの方面に広く用いること)とでも言うのでしょうか。ある分野で売られている商品をイメージしてください。その商品の品質が同じように高まると、それを購入する人はどの商品も同じように見えてしまいます。すると、その商品は購入者にとって代わり映えのしない商品となります。結果として低価格の戦いを強いられることになります。
一見すると、価格が安くなるから消費者にとっては、有利かなと思いますよね。低価格競争に勝ち抜くために企業はどのようにしますか。
最初に考えられるのは、生産に係るコストを削減することですよね。コストが一番係るのはどこでしょうか? 最もコストがかかるのが人件費と言われていますよね。だから、これまで国内で生産していたものが、人件費の安い海外に生産拠点を移すことで、価格を安く抑えています。
またそのように生産された製品は、ときに大きな事故を起こしていますよね。安全性についても犠牲にするケースもあります。
実は、このコモディティ化は、人にも当てはまるのではないかということを主張する人がいます。瀧本哲史(たきもとてつふみ)さんがまさにその人です。『僕は君たちに武器を配りたい』という書籍が有名です。京都大学で教鞭(きょうべん)を取られていましたが、その担当の講義は、毎回、立ち見が出るほどであり、中には部外者も参加していたという逸話があります。
彼が人気を博したのは、このコモディティ化が人材にも当てはまると講義で語ったからです。
AIが進展すると、ビックデータを基に成り立っている職業は、今のまま、手をこまねいていたのでは、特別な技能のある一部の人で賄い、その他大勢の人は、誰でもできる仕事に従事することになってしまうと警鐘をならしています。例えば、医療です。医師も診断を下す場面では、検査や臨床で得たデータを、これまで蓄積されたデータと照合して、診断を下します。そのように考えると、公認会計士、税理士など、資格を取得しただけでは成り立たなくなるかもしれません。私たち教師も同じかもしれません。
新しいことに挑戦。やらされる感覚から脱却して、自分が主体的に何かを得るぞという感覚になれると、今の景色から別の景色が見えてくるはずです。学び続けることは生涯続きます。ならば、何かをつかんでやろうという意識改革があなたを激変させるはずです。
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