植物も会話をする
最近NHKで放送していた『超進化論』。これがなかなか面白かった。
再放送があればぜひ皆さんも視聴してみてください。
植物も動物も、進化の過程において自分の生存のために本当に競争や争いをしていたのか。自然界は本当に弱肉強食の世界なのか?そんなことを考えさせてくれるような非常に面白い番組でした。
例えば、ある幼虫が木の葉っぱを食べる。そうすると、食べられていることを感じたその葉っぱは、有毒物質を作り出し身を守る。しかし、そこで終わりではない。近くの葉っぱにも食べられていることを知らせるメッセージ物質を出すのである。そうすることで、他の葉っぱも有毒物質を作り出し、多くの葉っぱが食べられるのを避けることができる。こうやって、葉っぱ同士がコミュニケーションをとって、自分の身を守る。これは、同じ木の葉っぱだけではなく、離れている隣の木の葉っぱにも伝達される。そうして、自分以外の木の葉っぱを守ることができる。
私たちがよく知っているテントウムシ。テントウムシの視力はかなり悪いのだが、テントウムシが、餌であるアブラムシをどのように見つけているのか?広い草むらの中で、全く見えていない状態でどのようにアブラムシを見つけるのか。
アブラムシは、草花、野菜、花木、庭木、果樹など多くの植物に寄生する。そして、その植物はアブラムシが寄生しているのを感じ取ると、メッセージ物質を出します。「僕、今、アブラムシに食べられている」みたいな感じですかね。
そして、そのメッセージ物質を感じとったテントウムシは、そのメッセージ物質が出ている方を目指し跳んでいき、その現場にたどり着き、アブラムシを捕食します。
植物が、テントウムシにメッセージを伝えて助けてもらっているんですね。
このように持ちつ持たれつの関係というか、共存しているわけですね。
この話は番組の一部に過ぎませんが、植物も動物も、実は生存競争をしているのではなくて、お互い助け合いながら生きているということがわかります。
私たち人間も、動物や植物から多くのことを学ぶことができます。私たち人間も進化の過程をたどれば、植物であり動物でもあるのですから。
私たち人間が、いろいろな有害な物質を自然界に放つことで、植物や動物たちの会話に使われるメッセージ物質が遮断されたり、届かなくなっていることが現在起きているようです。植物や虫、動物たちの共存共栄を私たち人間が壊しているといっても良いかもしれませんね。
ということで、植物も人間のような会話ではないものの、違う形でメッセージ物質をだしていて、お互い共存しながら生きているんですよ。というお話でした。
植物もただそこに生えているだけではないんですよ!!