adChainの紹介
こんにちは、菩薩さまです。
最近アドフラウド界隈でもブロックチェーンを利用しようとする試みが多く出てきています。
今日はそのようなプロジェクトの1つであるadChainについて紹介したいと思います。
adChainは一言でいうと、あるドメインが正当なものであるかどうかを投票によって決めてEthereumブロックチェーン上で管理するというものです。
ここでいう、"正当なもの"というのはそのドメイン上でbot等による不正なアクセスがなく広告配信に適したものであるという意味です。
adChainではadToken(ADT)と呼ばれるERC20のトークンを用いて、あるドメインのadChainレジストリへの申請、投票などを行います。
adChainの一連の流れとしては以下のような感じ。(でてくるADTの値は例です)
1. 申請者Aが10ADTをデポジットしてドメインaを申請しチャレンジ期間が始まる
2. チャレンジ期間内にチャレンジがなければadChainレジストリにドメインaが登録される
2. チャレンジ期間内にドメインaに対してチャレンジャーBが10ADT(申請者Aと同額)をデポジットしてチャレンジを行い、ドメインaに対する投票が開始される
3. 投票期間何にadTokenホルダーによる投票が行われ承認されるとドメインaはレジストリに登録される
4. ドメインが可決された場合はチャレンジャーBのデポジットは没収、否決された場合は申請者aのデポジットが没収され、没収されたデポジットは一部を特別報酬として申請者もしくはチャレンジャー(勝ったほう)に配分し、残った分は投票が可決された場合は賛成票を投じていたホルダー、否決された場合には反対票を投じていたホルダーに配分される
では、adChainの概要がわかったところで実際に触ってみましょう。
adChainは既にEthereumのメインネット上で動いているのでETHを持っていれば実際に試すことができます。
Metamask等でEthereumのメインネットに接続できる状態で https://publisher.adchain.com にアクセスするとこんな感じです。
右上の"PURCHASE ADTOKEN"というところでAIRSWAPに飛べるのでまずそこでADTを購入します。
DOMAINSというところにドメイン一覧が並んでいて、
HELLOFROMTOKYO.COMやiamfraud.comは投票の結果、否決されたことがわかります。否決されたドメインに対してもAPPLYを押すと再申請できるようです。
iotex.ioというドメインがちょうど投票中なので参加してみましょう。
VOTEを押すとiotex.ioドメインの投票ページに飛びます。
ここで投票するADTの量と賛否を決めてSUBMIT VOTEを押すとMetamaskが立ち上がるので確認を押せば投票完了です。10ADTを賛成票として投じてみます。
うまく投票できたみたいです。
今回参加した投票は3日後まで投票期間があるのでそれ以降に開示された投票結果によって可決されたら場合は報酬が配分されるという感じでしょう。
まだまだ申請ドメインも参加者も少なく実運用とはいかなそうですが、実際にコントラクトとアプリが動いているのは今後に期待できてとても良いですね。
今後もAdfraud X Blockchainのプロジェクトの動向は追っていくので、試せそうなものがあれば紹介しようと思います。
では今回はこのへんで。