感想みたいなの Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring song
ネタバレはしないでこの映画の魅力を語るのは無理がありすぎる。
この作品の主題となる桜と士郎の物語はこの戦いの中で確実に成長し、結果的に2人は前を向いて歩いていく。
劇場版という限られた尺でやや削られた部分もあるけど、映画としての完成度はまさしく原作を終えた時に感じたものと一緒でした。あといきなり初見で見たら多分分からない部分も結構あるかもしれないですが、これを機にhollowをやりなさい。やれ。
勿論桜が主題のお話ですが、言峰の話も予想以上に丁寧に扱われていて、ああ…ちゃんとHFだ…。ってなるので原作からこの時を待ち焦がれた人も大変満足できると思います。
バーサーカー戦から怒涛の戦闘、間にこの聖杯戦争の核心を暴くパート、そしていよいよ決戦。原作読んでればわかると思いますがあの…ね!エミヤがね!ゼルレッチがね!ベルレフォーンが…ね!あの外道との殴り合いが…ね!天の杯が…ね!!!っていう語るにも言葉で表しきれない程、圧倒的熱量をもって繰り広げられる物語は最高すぎました。
そしてその物語を受けて、成長した遠坂姉妹のあのエピローグ。桜との時を修復するように寄り添い続けたこの姉妹愛…身体中の水分が尽きるほど泣きました。
因みに公開初日に行ったので災害レベルと謳われるほどの猛暑の日でした。まさか映画が脱水症状の引き金になりかけるなんて思いませんでした。
最近クソ暑(しょ)いので水分はしっかり取りましょう。
あんま人のいない道ならともかく、マスクをしている時間は結構あると思うのでより一層注意しましょう。
15年の重み。その締めくくりに相応しい最高傑作だったHeven'sFeel。私はzeroからFateに入ったのでextraやApocryphaといった別作品も好きですが、やっぱり冬木の聖杯戦争が好きです。そして勿論SNは1番大好きです。どのルートも貫く信念は異なっていて、それぞれに良さがありますが、HFは最後のルートということもあり、やはり別格ですね。
よくあの超ボリュームのHFルートをこの全3章で収めたなという点も凄く、かつ他と違う歪さ、HFルートが孕む人間の物語というものが丁寧かつ大迫力の劇場版という形で作ってくれた全ての関係者の方々に感謝を。間違いなくアニメ史に残る。それは映像美や描写、音楽、そして何より声優さん達の魂の演技等々その全てにおいてという話です。
あとパンフは絶対に買ってほしい。
主要キャストや監督、那須きのこ等々インタビューが満載なので勿論そこも見どころなんですが、キャストの方々のサインがのってるんですね。そこの植田さんのコメントが最高に最高なので是非。あと、
ダブルピースお兄さんと化した守護者「──ついて来れるか。」
家帰って冷静に振り返るとエミヤのシーンがこんな感じで補完されてしまって辛いです。
ついに、春が来た。
この3章をもって、桜はその花を咲かせました。
presage flower
lost butterfly
そしてspring song。
少年と少女が生きるための物語。是非ともその目で見届けてほしいと思います。
ありがとうございました。