雑談編②~価値観の推測~
最近、仕事が忙しいです。「もっと忙しい人たちがいる」とかそういうのはいい。私の主観において忙しくて、私の主観において面倒臭さを感じている。そういうことが大事だと思いませんか?
ところで前回は雑談の振り方の一例を紹介しました。基本的に「コケないように」という所を志向しているのですが、「コケたらコケたことを知見にして活かす」のも非常に大事です。フィードバック評価をしないと何事も上達しません。相手を怒らせたり悲しませたりしたら、少なくとも「あー、この人はこれがダメなんだ」と学習しましょう。(なお、必ずしも怒らせてはいけないという意味ではありません。状況によっては、感情的になってもらった方が有利ということもあるでしょう)
私は非常に不真面目な労働者なので、気楽に話していると労働disが勝手に口から飛び出します。そうしているとムッとする方もいらっしゃいます。真面目に働くことが大事だと決めつけているタイプですね。私は個人的に彼らのことを社畜根性の持ち主と呼んでいますが、これは適宜「プロ意識が高い方々」などの美しい日本語で表現しても構いません。このあたり、完全に物は言いようです。
コミュニケーションの場において、相手の価値観の在り方を把握するのは極めて重要です。労働disにノッてくれる人なら、私が考案した『忍法☆労働サボり術☆』に加担してくれるかもしれません。逆にノッてくれず、拒絶反応を示す人なら、どうしても真っ当に取り組まねばならない仕事で力になってくれるかもしれません。一長一短なので使い分けましょう。
もう少し具体的に述べると、前者はサボりに加担してくれますが、真面目にやってほしい仕事でも手抜きをする可能性があります。これは心配ですね。一方で、後者はサボりに加担してくれず、本質的にどうでもいいことにも時間をかけてしまう要領の悪さがありますが、きちんとやってほしいことをきちんとやってくれる信頼性もあります。
どうでしょうか。たった一つ、労働に関する価値観が分かるだけでも、けっこう有益じゃありませんか?
雑談はその人の価値観を推測する材料の宝庫です。ふと漏れ出た政治的見解はそのままその人に取り入るのに使えますし、キレられた時でも、「なるほどこれにキレるのか」と思えば次に使えます。基本的にはみんなと仲良くしていた方が、この手の情報も集まりやすいので、適当に合わせていきましょう。自分の本当の意見が何かとか考える必要はないです。合わせていくだけです。もちろん、合わせていく中で大きな矛盾が出ない程度の安全策はとっておきましょう。
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