サイレンス
隅々までひびき渡る
朝から夜
ここは大きな通りだから
仕方ないのだと思うことにしたが
脳にこびりつく
危険な音
コンクリートの夢は美しいのか?
私は動けないまま
そうでもしないとやってられない、
よね!
と
あなたは言葉を発した。
わたしは
夜更かしで損傷した脳で同意
歩くしか方法はないんだ
いつもの道を
ロウで固められたような
淡い朝日の色
平和な日常をまもれ
平和な日常をまもれ
あまり人を嫌いになりたくない
自分も嫌になるから
サイレンの音に包まれた。
私の腕
蛍光灯に透かして
浮き出た青い線の奥
鮮やかな色を思う
ノンレム睡眠ができなければ
もう終わりだ。
平和な日常をまもれ
平和な日常をまもれ