見出し画像

新連載【Apple Arcade三昧】序章Apple Arcadeって何だっけ?

突然だが、みなさま『Apple Arcade』というものをご存知だろうか。
聞いたことない人もいるかもしれないけど、それはあなたが「Apple端末のユーザー」ではないからかも。
いや、iPhone使っていても、いまだに知らない人はいるかも。
あなたがもし、そこそこのスマホゲーム好きなら、やり始めなくてもとりあえずこの記事くらいは押さえておいてもいいんじゃない?
という不定期連載、はじめまーす。

■Apple Arcadeとはなんぞや

Apple Arcade(あっぷる あーけーど)とは、
みなさまご存知、iPhoneやMacなどを販売しているApple社が提供する、
アップルユーザー専用のゲームアプリが取り放題になるサブスクリプションサービス(以下サブスク)のこと。
iPhoneやiPad、Mac製品で、初月無料で遊べて、その後は月額600円(2022年10月現在)。
※アップルの端末製品を購入すれば、無料期間が3ヶ月に延びたりもする。
つまりアップルユーザーのみが遊べるゲームの楽園なのだ。

しかし、スイッチやプレステなどの据え置きのゲーム機はともかくとして、基本料金無料ゲームが氾濫している今のスマホゲーム業界に、なぜ600円も払うのだろうか?と思ってしまう方もいるだろう。
そこで今回は、『Apple Arcade』を自腹で払い続け、ゲームレビューをネタのひとつにしていこう!と考える筆者がまず初めに、ということで序文を書き連ねていく。

Apple Arcadeのアプリの起動画面。ピロン♪というゲームっぽい音とともに必ずコレが出る。

■なにがウリなの?

なんといってもゲーム取り放題、というのがウリ。というかサービスそのもの本質がそれなんだけども。

この『Apple Arcade』、オンライン対戦などの通信が前提のゲームもたくさんあるが、通信環境ナシで遊べるゲームも充実しているのはうれしいところ。

登録できていれば、App StoreのArcadeタブからゲームを入手可能。このタブ内のゲームはすべてダウンロード無料!

また、当然だがApple Arcadeのゲームには広告が一切出てこないのも魅力的。
最近はゲーム内のスタミナを回復するのに広告を見るとか、ひどいパズルゲームは1ステージごとに広告を見せられるものも多く、稼ぐことしか考えていないゲーム会社が増えている昨今なだけに、“遊ぶ”ということに集中できるのは、ゲーム好きにはありがたい

Appleユーザーに朗報なのが、一度契約すればiPhone、iPad、Mac、AppleTVに至るまでさまざまなApple端末でプレイ可能なこと。600円払えばあらゆる端末で遊べて、セーブデータもクラウド共有できるのである。
たとえば、電車移動中にiPhoneで遊んでいたゲームを、仕事の休憩中にMacで遊んだり、自宅のApple TVの大画面で遊んだり、寝転びながらiPadで遊んだりしても、どの端末だろうがすぐに続きから遊べる
これはAppleユーザーであればあるほどお得に感じられるはずだ。

そして、Apple Arcadeオリジナルのゲームが遊べるのが最大の魅力。それは次の項目で紹介していこう。


■月600円でどんなモンが遊べる?

これがこの記事を読む人が最も知りたがっていることだと思う。
たくさんある!とかいろんな端末で遊べる!とかよりも、何が遊べるか、が一番重要なことであるのは、ゲーム好きの筆者もよく分かっている。これからちゃんと説明する。

上のYouTubeは、スマホでこんなグラフィックのゲームが遊び放題ーー!というのを全面に出した、当時のアップル社の予告動画。
そこから数年経って、日本製やら海外製の中規模・大規模なゲームが続々登場してきて、今すこし落ち着いたかな、という頃。(2022年11月)
割と有名どころからサクッとラインナップを見せると…

Apple Arcade内でもとてつもない期待を背負わされた、『ファイナルファンタジー』シリーズの精神的続編ともいえる『FANTASIAN』。
カプコンオリジナル作(後にNintendo Switchでも発売)の『深世界 Into the Depth』。
LEVEL-5制作で、ニンテンドー3DSからApple Arcadeへの移植作『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀+』。3DS版で追加された特典が最初から使用可能な特別版。
『WORLD OF DEMONS - 百鬼魔道』は、プラチナゲームズが手がけるApple Arcade独占タイトル。同社製作の『大神』シリーズを思わせる和風グラフィックのアクション。
『ゼルダ』シリーズやその絵柄から『ジブリ』の世界に影響
を受けたと思われる海外製アドベンチャーゲーム『Baldo THE GUARDIAN OWLS』。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のレースゲームシリーズ『SONIC RACING』。3vs3のチーム戦が行われる珍しいレースゲーム。

と、まぁ皆知っているようで知らないような、ゲーム好きには「ほほう、なるほど」程度の並びとなっているわけ。
一度くらいはやってみる価値はあると思うんだ。
これらタイトルは続々(とは言っても1ヶ月に数本だけど)追加されたり、一部は契約期間が切れて無くなることもあるみたい。
ラインナップを見ていて不安な点もあるかもしれないが、
とりあえず連載では、一作ずつゲームを取り上げていこうかと思う。この連載で、どんなものがあるか、とにかく読んで楽しむだけでも良いかもしれない。


■デメリットを挙げるとしたら?

当時、ファミ通の表紙を飾るほどの期待作『FANTASIAN』をはじめとした人気作品やオリジナル作品が遊べる一方、やっぱり他のゲームサブスク(『Nintendo Switch Online』や『Playstation Plus』など)に比べて全体的なタイトルは見劣りするし、数もめちゃくちゃ多いわけではないのが現状。
そういう意味では正直、値段のわりに、というデメリットは多い。下にいくつか書いてみよう。

  • 作品の日本語対応が少ない
    作品がたくさんあるので、クオリティは良いものもあるし、悪いものもある。そこに文句は言わない。(これから連載でめっちゃ言うけど)
    ただ、せめて、日本でリリースするのだから、日本でのプレイ環境は整えてほしいところ。日本語でリリース文や予告をしておいて、いざ配信開始でプレイしたら日本語設定がない…というのがザラにある。
    パズルや言葉のいらないアクションが多めのApple Arcade。しかし翻訳次第で面白さというのは大きく変わったりするのである。

  • 更新頻度が少なめ
    このApple Arcadeがどういう需要に向けたプランだか正直わからないのだが、パズルや対戦などのカジュアルゲームが最近増えたので、ユーザーには気軽に色んなものを遊んでほしいという思いはあるのだろう。
    だがしかし、どうにも更新頻度が少ないと感じる。ここは怒涛のラインナップを公開していく動画プレゼン「Nintendo Direct」のように、息もつかせぬアプリの配信が必要なのでは。
    カジュアルゲームを遊ぶ人たちこそ、飽きが来るのも早いはず。そうなる前に次のカジュアルを投入して解約を止めるのだ。
    そう戦略アドバイスしたいほどに、アプリが増えない。
    増えたとしても日本語対応していなかったりするのだから、もう…。となる。

  • 値段が高い
    そりゃあそうだ。無料でさまざまなIP(キャラクター版権モノ)のゲームが高クオリティで出まくっていて、広告アリといえどもめちゃくちゃハマる沼のようなゲームも存在している。
    なのに、それと同じか、それ以下と呼べるような作品たちに対して、束でかかっても1ヶ月600円は高いんじゃないか。と私は思う。


■デメリットを超えたメリット

えっ、これから連載するのに、Apple Arcadeのデメリットめちゃめちゃあるじゃん。と感じられただろう。
そうなのだ。このApple Arcadeはめちゃめちゃ発展途上サービスだと言っても過言ではない。
しかし、だからこそ面白い。という考え方はどうだろうか。
アプリ数は多いわけではないが、少ないわけでもない。遊びきれるかと言われたら、遊びきれないほどの数はある。
そこに面白いアプリは確実に埋まっている。
そんな思いで、掘り進めるのだ。
さぁ、いこう。Apple Arcadeの深い深い沼の底へ。(毎月600円捨てる覚悟で。)

ということで、次回より本格不定期連載が始まります。Apple Arcade三昧。
自腹切って、毎月面白いアプリを探す日々。この苦労(好きでやっているはずなのに?)をついに記事化していこうじゃないか。という企画です。
気が向いたら皆様100円でも投げ銭してもらって。
そのガソリンをいただいた分だけ、スピードアップして、AppleArcade全アプリレビュー目指して公開してまいります。
…しっかし、ゲーム記事多いよなぁ、BORN WEB MAGAZINEてヤツは。なにとぞよろしくお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!