”真”のなつかしいRPG アナザーエデンが素晴らしい【ゲームの話をしようよ#3】
初期にやっていた企画ですが、お久しぶりの3回目。
最近ニンテンドースイッチとスマホゲームにどっぷりのこたろです。
今回は、オススメせずにはいられない「昔、RPGをよく遊んでいた世代は一度はやるべき、基本無料スマホRPGをご紹介します。
(全体的に往年の名作といわれる「クロノ・トリガー」好きが前面に出た文章になりますので、ご存知ない方はこちらをのぞいてからがよいかと。http://www.chronotrigger.jp/ )
⬛︎なんだよ、ソシャゲ(ソーシャルゲーム)かよ?
さぁー、ということで今回ご紹介するのは「アナザーエデン -時空を超える猫-」です。
この作品、今(2016年現在)スマホゲームで勢いのあるCygames、DeNAでもないです。これらと比べちゃうと、今ちょっと大丈夫なの?って言われてる、GREEから出ています。
でも、大丈夫なんです。
それも読めばわかります。やればわかりますから。
■『アナザーエデン』ってどんなゲーム?
まず、このゲームのシステムを簡単にまとめると、
ストーリーがしっかりとあるRPG
主人公がフィールドや町を自由に歩きまわり、街の人たちと会話や買い物をしながら、シナリオを進めていく
フィールドを歩いているとランダムで敵とエンカウントし、そのままシームレスに戦闘に突入
バトルはターン制で、メイン4人+控え2人のパーティーを組み、交代しながら戦う
バトルシステムの詳しい内容を少しだけ説明すると、
いわゆるターン制のRPGでかなり王道なのですが、
ターンごとに控えキャラのHPとMPが回復するので、戦いにキズついたキャラを控えに引っ込めたりして、交代をうまくつかって戦います。
控えになったキャラは、交代してメインに出てくるときに固有の専用技が発動する(全体クリティカルアップ、みたいなバフ・デバフが多い)ので、回復目的だけでなく、その効果も考えながら入れ替えていきます。
■既存のスマホゲーとはちがう!まとめ
つづいて、今まで(2016年現在)のスマホゲーと比べていきましょう。
スマホゲーなんてどうせ、ポチポチボタンを押すだけでステージクリアになったり、スキップ機能でダンジョンを周回してスタミナ消費するだけ。といったものが目立ちます。フレンド登録をして、強力な仲間を連れてクエストをクリアしよう!とか……。
そんなイメージが多いですが、この『アナザーエデン』は違います。
・スタミナなし!
『アナザーエデン』は完全一人用RPGで、家庭用ゲーム機のRPG同様に、心ゆくまでずっと遊び続けられます。一部スタミナのようなものを消費するダンジョンもありますが、ストーリーはノンストップで最後まで楽しめるし、延々とレベリング(レベル上げ作業)や素材集めもできます。
しかも、当たり前ですが便利なオートセーブ。アプリを落としてもすぐにその場(敵を倒したところ、マップ移動したところなど)から再開できます。
・エンディングがある!けど続きも外伝もある!
ガシガシ進めていっても、先の見えないソーシャルゲームとはやはり違います。シナリオに明確なエンディングが存在します。
今のところ(2016年現在)、全26章で第一部のエンディングまで遊ぶことができます。しかもそこまで70時間かかると言われている……。
第二部以降も制作中で、そのリリースまでにも、「外伝」やミニシナリオ・ミニクエストのようなものが配信されるなど、バージョンアップは続いていきますので、飽きることなく遊ぶことができます。
・ソーシャルゲームのような協力要素ナシ!
一人用RPGなのでソーシャルなフレンドシステムなどはなく、強いフレンドが助けてくれないので、序盤の戦闘では特に、普通にボスにボコボコにやられることがあります。
だがそれがイイのです。主人公といえば絶望的な状態でも立ち向かっていくのです!さぁレベルを上げて戦略を考えて再挑戦。
でも、再挑戦でどうしても勝てない敵がいるときは……?
・キャラ追加とコンティニューの課金要素あり!
敵にやられて全滅した場合、その場で復活(コンティニュー)するためには、石を消費します。また、強力な仲間を召喚する場合(いわゆるガチャ)にも石を消費します。
この石は有料(10キャラ3,000円という、わりと強気な料金設定で手が出しづらいかも……)ですが、毎日のログインボーナスやストーリーを進めたとき、敵を特定の数倒したり、武器などのさまざまな図鑑を埋めていく過程でも手に入ります。
無課金でもこのような入手方法でかなりの数の石が手に入るので、普通に遊んでいても第一部エンディングまでにガチャ10連を4回ほどはできると思います。キャンペーン中ならログインボーナスで大量にもらえることも。キャラガチャで強力な仲間を手に入れ、ときにはコンティニューしながら、惜しまず石をつかってストーリーを攻略しましょう!
ちなみに私は、ボス戦ではコンティニューのために何回か石を消費しています。
■伝説的RPGの系譜!
この要素が一番伝えたいことかもしれない。
このゲームにはなんと、シナリオが加藤正人氏・オープニングテーマ曲が光田康典氏が携わっているという……実はこのお二人、あの「クロノ・トリガー」「クロノ・クロス」の制作に携わっていた方である。
「クロノ・トリガー」といえば、スクウェア社(現スクウェア・エニックス社)を代表する今も伝説的な人気を誇るRPG。
そのメンバーが制作に入ってきている時点で気になります……よね?
そして、シナリオライター加藤氏の生み出すシナリオだからこそ、いろんな節々にそのエッセンスを感じてしまうのだから、もうやるしかない。
■シナリオや音楽がなんかもう逆に(?)すごい
名作「クロノ・トリガー」のストーリーは、さまざまな時代を行き来するタイムトラベルものでしたが、「アナザーエデン」も、この王道ともいえるタイムトラベルど真ん中をいくストーリー。熱い展開も魅力です。
そして、下の画像のような既視感満載のイベントシーンなども。
序盤はまさに「クロノ・トリガー」?と錯覚するようなシーンが続きます。「クロノ・トリガー」のパラレルワールドか何か?と思うほど。そしてクロノにとどまらず、他のRPGのお約束も満載になっています。
しかし、この大胆なRPGオマージュは、実はオマケ程度に過ぎず、魅力的なシナリオにどんどん引き込まれていくことになります。
まずは、第一部のエンディングへ向かっていく怒涛のシナリオ展開はぜひ体感してみてください。
はっきり言って、いろんな場面で感動・胸震えるアツい展開のオンパレードです。
そして、忘れてはならないBGM。
フィールドはもちろん、戦闘中の音楽も時代ごと場所ごとに違います。イベントでも盛り立ててくれますが、これがまたどうも「クロノ・トリガー」を意識された名曲ばかり。
「クロノ」の光田康典氏が作ったのはオープニングだけですが、他の曲も光田氏お墨付きの作曲家が作っていますので、オマージュですね。非常によくできています。泣けるシーンに、曲がうまいこと入り込んで、感動を増幅させます。
■スーパーファミコン時代のRPG好きにオススメしたい一作!
スマホ専用RPGとしては、私の中では現在ダントツの一位。と思っています、この『アナザーエデン』。
その他重複もありますが、下記にプレイしてよかった点をまとめます。(ただ語りたいだけ)
「クロノ・トリガー」や他のRPGオマージュを取り入れている
秀逸な音楽とシナリオで時には熱く、時には泣かせる。
グラフィックが綺麗。2Dイラストであるが、時代や場所がわかりやすく、キャラが活き活きしている。
フィールドや町の移動の基本は徒歩のところ。往年のRPGのようで楽しい。
戦闘開始と終了がシームレスに行なわれるので、テンポが良く「クロノ・トリガー」を彷彿とさせる。
バトルシステムは単純でありながら、”交代”がキモになったオリジナリティのある戦略は面白い。ゲージを溜めて放つアナザーフォースという連続攻撃・特定のメンバーで発生する合体技もいろいろ組み合わせを試したくなる。
ガチャで引くキャラクターの一体一体に個別シナリオが用意されているので、キャラに個性ができ、感情移入できる。
課金要素が全面に出ていない。
エンディングを見たレベルでも簡単に勝てない敵キャラがいたり、初心者でもコツコツやっていける勲章集めなどやり込み要素のバランスがイイ。
シナリオやコンテンツのアップデートが随時行なわれているので飽きがこない。
タイトルも伏線となった壮大なストーリーは素晴らしく、続きが気になって、遊ぶモチベーションを保っている。
はぁ…書き足りない…というくらいにこのゲームは本当にすごい。
なんとなく遊んでしまうスマホゲームは数あれど、心底面白いと思ったスマホゲームは久々、いや初めてかなぁ。という感じです。
ドットグラフィックがなつかしい!というRPGがスマホには溢れていますが、このゲームのような中身までなつかしく、そしてアップデートされた"真"の意味でのスマホRPGではないかと思います。
伝説の名作「クロノ・トリガー」についても色々あるので、また近いうちにご紹介できれば……。
write by こたろ