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SONIC DREAM TEAM【Apple Arcade三昧#008】
今回は、Apple Arcade独占配信のセガのソニック新作『SONIC DREAM TEAM』について。
配信して2ヶ月ほど(2023.12.4夜配信)のものだが、筆者には珍しくほぼ完全クリア(!)してみたので、レビューをお届けする。
※同時配信だった、ディズニー ドリームライトバレー アーケードエディションについても近々レビューをお届けしたい。
⬛︎ソニックシリーズの完全独占新作!
告知の時点から、ランゲームなどのミニゲーム的なソニックでは無く、本格的な3Dソニック(初代スーパーマリオのような横に進む2D画面ではなく、スーパーマリオ64のような奥行きのあるソニックシリーズの総称)の印象を受けた本作。
ただ、その告知が配信約1ヶ月前の突然行なわれたもので、その印象が本当にそのまま実現するのか、セガの本気度もよく分からない未知の作品だった。
しかし、配信されてみてビックリ。iOS用に操作性が絶妙に調整され、iPhoneでの気軽なプレイに合わせた、簡素になりすぎず、複雑になりすぎない内容、何よりソニックシリーズの軽快さが失われずに仕上げられた、紛れもない3Dソニック完全新作となっていた。
ソニックシリーズが好きでも、見逃してしまうかもしれないApple Arcade。家庭用機と遜色ない新作が、一体どんなもんなのかを忖度なしで紹介していく。
私のプレイムービーはこちら。
今回の記事のだいたいをダイジェストで詰め込んだ動画になっているので、記事に合わせて是非。ネタバレは控えめになっている。
⬛︎美麗なオープニングムービーで幕開け
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アプリ起動時に開始する美麗なアニメーションのオープニングムービーは、期待感を盛り上げるには十分すぎるクオリティで展開。しかも登場キャラクターが多いからか、けっこう長め。
シリーズには無くてはならないスピーディーなアクションや、ストーリーの大筋もなんとなくつかめて、ステージボスたちや今回も暗躍するエッグマンの姿も見られる。
Apple Arcadeのゲームには多く見られるのだが、オープニングムービーだけでアプリを遊ぶ価値があるというほど、気合いの入ったものなので是非観てほしい。
⬛︎イベントシーンはMANGAチックに
さて、ACTを新たに始める前や途中に入るストーリーシーン。まさかのマンガのようなものだった。せっかく3Dモデルがしっかりあるのに、ここには少しがっかり。
でも、ちょっと複雑なシナリオでもあるので、テキストベースで説明されることは実は合っているのかも。
日本語音声は無く、英語でフルボイスでストーリーが展開する。英語だとしてもフルボイスは臨場感があってありがたいのだが、日本人には最も馴染まないであろう、ナックルズのドスの効いた低い声は、一番気になるポイントかもしれない。日本でもその殴るアクションやハリモグラモチーフから荒々しいイメージはあるが、ここまで超人ハルクを想起させるほどではないような……
元々ライバルキャラだったから……かどうかは分からないが、世界のナックルズのイメージは日本と少々異なるようだ。プレイ中も声を発するからぜひ聴いてみて欲しい。
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⬛︎3Dソニックの完成形アクション!?
ソニックのカナメでもあるアクション面の感触は、ご安心を。そのまんま、これまでの3Dソニックである。レールの上を駆け抜けるレールダッシュや、ジャンプ中に近くの敵にぶつかっていくホーミングアタック、空中のリングを自動で伝ってくれるライトダッシュも健在。本当にそのままの3DソニックがiPhoneの中で遊べるようになっているのは感激に近いものがある。
しかも、操作性もこれまで筆者が遊んできたiPhoneの3Dゲームのうちでも随一。見やすいステージやシステム面のおかげもあり、かなりの完成度を誇るアクションゲームに仕上がっている。
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キャラクターは全部で6人。性能は3タイプで、それぞれに男女キャラがいるという形。(男女の性能差は無い)
ステージには専用ステージギミックが存在しているので、攻略方法は大きく3ルートに分かれる。正直ステージ数は少ないので全体ボリュームが気になるところだが、3タイプを遊び尽くせばかなりやり込めるので、据え置き機とほぼ遜色なく遊べる。むしろ、iPhoneだからこそ、気持ち控えめのボリュームがちょうど良いとも言える。
ゲームを始めてすぐに全員選べるわけではなく、シナリオに合わせて徐々にメンバーが増えていき、時には「ボク(私)が行く!」みたいに操作キャラの選択を迫られるステージもあるので、箱庭型のゲームながらもストーリーに没入して楽しみながらプレイできる。
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⬛︎まとめ
家庭用ゲームに慣れた人向けに、このゲームを簡単にまとめると、『「スーパーマリオ64」のような箱庭型アクションをソニックでやってみた』というもの。
思えば「ソニックアドベンチャー」の頃から箱庭型ではあったはずなのに今回なぜそう強く感じるかというと、
おそらく同じステージで明確なミッションを指定し、何度もプレイするという部分が強調されていたからだろう。ステージクリア型で本編シリーズよりコンパクト化された世界観もそういう箱庭感が感じた原因かもしれない。
ミッションごとに、ときにタイムアタック、キャラが固定されるなど新たな遊び方やステージ攻略の広がりを感じたのは良かった。
シナリオも番外編とはいえ、新キャラも登場しながらのある程度濃い内容、既存キャラクターの個性を活かしたものにアツいものがあった。
「ソニックシリーズ」は、シリーズを追うごとに『重厚なストーリーを持つ短編アクションゲーム』として確立していったように思える。役者が揃ってから久しく、ほぼおなじみのメンツとなったキャラの活躍は、大長編ドラえもんやルパン三世のアニメスペシャルのような安定感を感じる。(同時にストーリーに大きな進展がないことも感じているが、この手のアクションには必要ないかも。)
今作も、とにかく仲間がたくさん出てくる番外編としてしっかり遊べる良作となっている。
やり込みに関しても、ステージ中を探し回らないと見つからない、ただし理不尽すぎないという絶妙な難易度になっているので、是非やり込んでみてほしい。(私のやり込みも残すところあと少し。)
いやーとにかく。ここからは私個人の話になるが、このゲーム。24年1月初旬には一度クリアはしていたので、我ながら記事更新スピードの無さは、今年は改善したい所存である!
スピード感!ソニックのように上げていくぞ!(2024年の抱負)
write by こたろ