意味が分かると怖い話を言いたい

この話は僕が21歳の時
友人達と体験した話です。

僕は毎日遊び呆けていた。

よく遊ぶいつものメンバー
男女9人で友人の家に行き毎日のようにお泊り会。
そうでない日は悪さばかりしていた。

他の友達と遊んだ時の話
恋愛の話
今日の晩飯の話
バイトや仕事の愚痴
みんなでゲームをしたり
外で喧嘩をしたり
女の子の前では毎日の様にカッコつけて
まぁその時はその時で充実していた。

春はナンパ、夏は海、秋は祭り、冬はナンパ
とにかく楽しかった。


その日はいつものメンバーの内1人の誕生日だった。
そいつには内緒で誕生日プレゼントみんなで買いに行った。
みんなネックレスやブランドのキーホルダーや
靴、服、色々買っていたが自分は何も思いつかなかったので
テディベアの様なかなり可愛らしい人形を買い、
綿を全て取り出し中にタバコの箱を詰め込んだ。
それがきっかけになるなんて思わなかった。


誕生日当日、
みんなで割り勘してマクドナルドを2万円分ほど、
それにホールケーキ2つ
お菓子やジュースも大量に買った

いつも通り友人の家に行き
誕生日会をした。

適当なDVDをつけてみんなで食べ散らかした。
プレゼントはかなりウケた。

「何が欲しいのかわからなかった!」


「いやいや、ありがとう!」


「そういえば1人かくれんぼって知ってる?」



あ〜、怖いやつ。


「あれって確かぬいぐるみの中にお米を入れて
お風呂に沈めるんだよね」

男組はかなり盛り上がったが
女組はかなりビビっていた。


あれを自分たちなりにアレンジして規模を大きくして
もっと拾い場所で大勢でやったらどうなるんだろう?
そんな話が出た。

「そういえば近くに廃学校あったよね?
今からそこでやってみない?」

自分は正直乗り気だった。
スリルを味わえる事と
そんな事怖くないとカッコつけれるからだ。

噂によるとその近くの廃学校は元々女子校で
女子生徒が理科室で教師にコロされたらしい。
しかも別の生徒は体育館で首を吊っていた。
そんな事件があってから学校が潰れるまで直ぐだった。

しかも今ではその廃学校のグラウンドの隅が
自殺スポット。
本当なのかは定かではないが
そんな噂があり知ってる人は知ってる
本当に怖い心霊スポットだ。



話は戻って、
ルールを無視した1人かくれんぼをしに行った。

当然、門は閉まっているが簡単に飛び越えられた。

かくれんぼをする前にみんなで徘徊する事にした

中に入るとそのまんま真夜中の学校。
心霊スポットは落書きがたくさんあったり
かなり散らかっていたりするのが
割と普通だがそこはそんな事なかった。
そっくりそのまま残っていた。
廃学校とは思えないくらいに・・・

教室に入って椅子に座ってみたり
隣の教室に行ってみたり
またその隣の教室に行ってみたり
職員室に行ってみたり、

問題の理科室。
話を聞いていたからかかなり重い空気を感じた。
理科室には小さい洗面みたいなのがありますよね
全ての机の横に。
それは恐らく全国共通だと思うのだが
一箇所だけ洗面がついていない
と言うか明らかにその部分だけ不自然にすっぽり
抜き取られていた。

その時思ったのは
「ここに死体があったのかな。」

理科室にこのまま居ちゃいけない気がした。

怖くなってきたのでさっきの教室に戻った。

教室に戻るとみんな恐怖でパニック寸前だったが
友人の1人が黒板に「りかしつやばい」と書き出した。

自分は本当に怖くなっていて境地に立たされていたが
女の子の前でビビっている姿は見せれず
なるべく平然を装った。

「とりあえずかくれんぼ、する?」

そう言った僕をみんなは恐怖の目で見てきた。

かくれんぼのやり方がわからない僕達はその場から離れることも出来ず
動く事も出来なかった。

辺りは真っ暗な教室。
僕は勝手に始めた。

「ぬいぐるみをこの教室に置いてみんなで隠れてみよう。」

僕は教卓の上にぬいぐるみを置いて、
「あなたが鬼。あなたが鬼。あなたが鬼。」と
3回唱えてみた。

「隣の教室に隠れてみよう。」

そう言うとみんな僕にしがみついてきた。

隣の教室に入ると女子が言ってきた。
「マジ怖すぎ。帰ろうよ。」

僕も正直帰りたかったが何となく帰りたくない自分も居た。

もし帰るならかくれんぼのルール通り
人形を見つけてこないと。


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