ロドリ不在時の最適解は? 【マッチレビュー】ニューカッスルvsマンチェスター・シティ【PL24-25 第6節】
プレミアリーグ 2024-25 第6節
日時: 2024年9月28日(土) ※日本時間
会場:セント・ジェームズ・パーク
試合結果
ニューカッスル1-1マンチェスター・シティ (HT0-1) (終了1-1)
ニューカッスル:アンソニーゴードン 58' (pk)
マンチェスター・シティ:ヨシュコ・バルディオール 35'
試合の展開:前半
マンチェスター・シティは前節でロドリが負傷し長期離脱となる見込み。開幕以降いい流れで来ていただけに、ロドリの穴をどのように埋めていくか。
【MCI マンチェスター・シティ】
後ろ4枚のうちアカンジが偽CBとして一列あがり、コヴァチッチの脇でプレーする試み。さらにその一列先で中盤、ギュンドアン、リコ・ルイスがプレー。 ギュンドアンは適宜降りながらながらボールをもらっていく動きも。また、押し込んだあとは、グヴァルディオルも中をあがっていく形も見られる。
【NEW ニューカッスル】
ニューカッスルはイサクが不在の中、ゴードンをトップに。序盤はシティがボールを握っていく展開だが、ニューカッスルは前からプレッシングを仕掛けていく。すべて前から激しくというよりかは局面ごとに、構えたり、激しく取りに行く場面も。なお、自陣内に押し込まれたら、ラインをぐっと下げてブロックを形成していく。シティにとっては前節アーセナル戦と同じく、中で絞られてブロックを組まれてしまい、なかなか攻め筋が見いだせない。【MCI】
引いたニューカッスルに対し、シティは左サイドでグリーリッシュが攻撃の起点となる働きが目立つ。積極的にプレッシングを行っていくが、グリーリッシュがうまくいなしてファールをもらいながら対応する場面も。【NEW】ニューカッスルは持ち前の鋭いカウンターで応報していく。特に目立つのは、ブルーノ・ギマランイスが中盤でのボール奪取を起点にした攻撃の組み立てやジョエリントンのタフさ。
【MCI 先制 0-1】35分、左サイド大外からグリーリッシュはボックス内のグヴァルディオルへパス、受けグヴァルディオルはDFをかわしながら、右足で落ち着いて決める。
【NEW】前半AT、ジョエリントンが惜しいヘディングシュートを放つ。
ロドリ不在の対応策として、アカンジの偽CBで、コヴァチッチ、アカンジでダブルボランチを形成というアプローチを図った前半。なお、その動きも流動的で、アカンジが開けた場所にグヴァルディオルや、前から降りてきたギュンドアンが入るなどのアプローチで、ロドリ不在の穴を埋めていく。
試合の展開:後半
【NEW 同点 1-1】58分、中央でブルーノ・ギマランイスが鋭い縦パスを出し、ゴードンが最終ラインの裏に抜け出し持ち運んだところ、エデルソンが飛び出してゴードンを倒してしまい、PK獲得。ウォーカーがラインを揃えられていないなどもありオフサイドにはならず。これをゴードンが逆をついてしっかりと決め、同点に追いつく。
【NEW】同点に追いついて以降、背後をうまく使いながら、勢いの増すニューカッスルの攻撃。シティとしてはひやりとした場面が続く。
【MCI】守りの局面でも堅いニューカッスル。シティは66分、ギュンドアンに代えてフォーデンの投入で前線に厚みを持たせる。さらには81分、グリーリッシュに代えてドク、リコ・ルイスに代えてサヴィーニョの両WG投入で打開を図る。
ロドリ不在の中の最適解を模索しながら、試合は1-1で引き分けに終わる。ニューカッスルは守りの局面でも集中しており、持ち前の肉弾戦の強さ、そしていざボールを奪取したあとのカウンターの鋭さから、シティもロドリ不在の中で自分たちのサッカーを模索していくには少々難敵だったと言えるでしょうか。また、守備局面やビルドアップ以外にも、攻撃の役者は多いもののアーセナル戦と同じく、相手に自陣内でがっちりブロックを組まれた際の攻め筋にも課題が残るところを感じました。