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既存のルールを超えて新たな価値を創造する_ボーダレス・ジャパンのコーポレートチーム
ボーダレスのソーシャルビジネスは、前例のない挑戦ばかり。
それを縁の下で支えてきたコーポレートチームは「どうすれば実現できるのか?」を考え抜いてきた組織です。ボーダレスは、コーポレートチームの存在なしでは独自のエコシステムや仕組みがアップデートされることもなかったでしょう。
今回は、コーポレートチームのつんさん(常深)と副代表の鈴木が、ソーシャルビジネスを支える仕事のリアルや醍醐味を語り合いました。
※この記事は、2024年11月1日に公開したPodcast「ボーダレスラジオ」の内容を編集しています
学生時代に学んだソーシャルビジネスの領域で働くまでのキャリア
Q. コーポレート部門の話を伺う前に、まずはつんさんの自己紹介をお願いします。
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常深:コーポレート担当のつん、本名は常深です。鹿児島の田舎で育ち、高校卒業後は、韓国の大学に進学しました。
大学では国際関係学を専攻しており、いろんな国の歴史や情勢を学ぶ中で、社会課題にどう向き合うかを考える機会が多くありました。ソーシャルビジネスという概念を知ってからは、休学してオセアニア諸国でのボランティア活動やアメリカでのバックパック旅行など、さまざまな経験をしました。実は、卒論のテーマも「ソーシャルビジネス」だったんです。
卒業後は、商社に入社した後、国際NPOに参加し、インドネシアを本部とするNPOの日本支部の立ち上げに携わりました。その後は会計事務所で3年間働いた後、ボーダレス・ジャパンに入社しました。
「なんでもやります」マインドで会計のスキルを磨く
Q. NPOの日本支部立ち上げは異色の経験かと思いますが具体的にどんなことをしていたのですか?
常深:「なんでもやります!」というスタンスでジョインし、膨大なやることリストを一つひとつ実行に移していきました。
具体的には、経理業務から広報活動まで多岐にわたりました。たとえば、Facebookへの投稿作成、英語で書かれていたウェブサイトの日本語訳、さらにクラウドファンディングのシステム構築や運営などを行っていました。
イベントの企画・運営も担当しましたね。営業以外のほぼすべての業務を経験し、この期間で多くのスキルを身に付けたように思います。
Q. その後、会計事務所でのキャリアに進んだのはどういう理由からでしょうか?
常深:NPOでの経験を通じて、一番悔しかったのが「お金周り」が分かりきれなかったことでした。資金運用や会計の知識が不足していたため「ここを自分の強みにしないと、どんなにソーシャルビジネスに携わりたいと思っても実力不足だ」と感じました。
そこで、自分を鍛える場として会計事務所を選んだんです。経験や知識が全くない中、ゼロから挑戦できる環境を探し、外資系の会計事務所で働くことになりました。ここでは、実務を通じて会計の知識とスキルを徹底的に学びました。
Q. その後、ソーシャルビジネスしかやらないボーダレスへ入社されたと思います。5年前を振り返って当時のことを教えてください。
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常深:会計事務所でスキルが磨けたと感じた頃「そろそろソーシャルビジネスに再挑戦したい」と思い立ちました。たまたまテレビ番組『ガイアの夜明け』で紹介されていたボーダレス・ジャパンが頭に浮かび、調べてみると求人が出ており、すぐに応募しました。
鈴木:つんは人柄やキャラクターが印象的でした。実際の面談ではスキルセットの確認はもちろんですが、それ以上に「何でもやらせてください!」という姿勢が伝わってきて、その日のうちに「一緒にやろう!」と声をかけたのを覚えています。
ボーダレスのコーポレート部門とは
Q. そんな入社経緯だったのですね。ボーダレスのコーポレート部門の立ち位置や役割、ミッションなど、全体像を教えてもらえますか?
常深:コーポレート部門には、会計、労務、法務、情報管理、ファイナンスなど、多岐にわたる機能があります。特にボーダレスは新規事業が次々と生まれる会社ですし、多業種・グローバルなためコーポレート部門が関わる範囲も非常に広いです。
一番のやりがいは、「距離感の近さ」にあります。会計事務所にいた頃は、クライアントとの距離が遠く事務的な関係に留まりがちでした。しかし、ボーダレスでは起業家やメンバーと近い距離感で仕事を進められるのが特徴です。「この人たちのために」と、具体的な顔が浮かぶので、貢献できている感覚が強く他の会社では得られない魅力があるなと感じています。
鈴木:株式会社ボーダレス・ジャパンだけでなく、ボーダレス・カンパニオの業務も請け負っているのは特徴ですよね。委託するかどうかは各社の自由ですが、多くの社会起業家が業務を委託してくれています。
様々な社会課題とコーポレート部門として対峙できることは他にない特徴かもしれませんね。
Q. ソーシャルビジネスは、どの事業においても現場があるケースが多いですよね。実際に足を運んだりする機会もあるのでしょうか?
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常深:特に印象に残ってるのは、僕が最初に経理を担当したHUB&STOCKとの仕事ですね。建築資材ロス問題を解決する事業ですが、立ち上げ期は本当に大変でした。(笑)
建材をいろんなところから運んできて、棚を組んで在庫を整理して、タグをつけて・・・という作業を現場で一緒にやりました。実際に手を動かして現場を知ると、数字だけ見ているときと比較して仕事の手応えが全然違うんですよね。
ただパソコンの前に座ってやる仕事ではなく、現場に行って、社会起業家や仲間と直接話して、リアルな状況を理解する。机上の空論だけで進めると手応えがなくなるし、本当の意味で事業を支えることはできません。その手触り感こそが、コーポレート部門の仕事の面白さだと思っています。
コーポレート部門の各セクションの役割
会計の仕事
日々の支払い、経理処理、財務諸表の作成、決算、納税など、一通りの経理業務全般を指す。各事業の経営指標を見ながら社長たちと毎月の定例会を開いて、コスト軽減で改善できる部分を提案することも行う。単に数字をまとめるのではなく、経営にまつわる意思決定をサポートする役割をもつ。
ファイナンスの仕事
株式会社ボーダレス・ジャパンのキャッシュフローを管理している。銀行とのやりとりや、資金調達が中心の仕事。
労務の仕事
給与計算や勤怠管理などを行うだけでなく、制度設計や仕組みづくりにも力を入れる。「経営は人に尽きる」の言葉通り働く一人一人のアウトプットを最大化するため、いかに負荷を低く仕事に時間を使えるかなど、みんなが快適に働ける仕組みづくりを進めている。
法務の仕事
新しいソーシャルビジネスが生まれる際、様々な契約やリスク管理を行う。また、海外での事業も多いため登記や商標管理などをサポートする体制も外部パートナーと連携しながら整えている。
情報セキュリティの仕事
会社の規模が大きくなる中で、個人情報や機密情報をどう守るか、会社全体の仕組みをどう最適化するかを考える仕事。適切なSaaSツールの選定や運用管理なども行う。
既存のルールを超えて新たな価値を創造する
Q. コーポレート部門として働く醍醐味はどこにありますか?
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常深:ソーシャルビジネスは、前例がない新しい挑戦の連続です。法律や税務といった既存のルールに則りつつ、新しいアイデアをどう実現可能な形に落とし込むかが、僕たちの重要な役割であり醍醐味です。
鈴木:新しい事業を立ち上げるとき、既存の法律がフィットしない場合も多くあります。しかし、「法律が合わないからできない」と言ってしまえば、新しいものは生まれません。もちろん法律やコンプライアンスを守ることは大前提ですが、その上で既存のルールを乗り越える方法を模索し、時にはルールそのものを変える意気込みで取り組んでいます。
例えば、ボーダレスハウスというシェアハウス事業を立ち上げる際に、とある法律が適用されない状況が発生しました。その際は、行政を巻き込み東京都で新しい条例を制定してもらう動きを取りました。新しい挑戦には後からルールが追いついてくることが多いのが事実です。法律の面だけでなく会計や労務などの部門においても、私たちは柔軟な発想と粘り強い交渉で社会に新たな価値を提供していきます。
求む!各領域のプロフェッショナル
Q. 現在募集しているポジションを教えてください
鈴木:ボーダレスの2024年度の売り上げ着地見込みは102億円です。ここから、ギアを入れて2030年ボーダレス・ジャパン単体で500億円を目指します。この成長スピードを支えるために今求めているのは、コーポレート部門を統括してくださる方、そして法務と情報セキュリティの領域で活躍してくださる方です。
創業当初から、私自身が手がけてきたこの分野ですが、事業拡大とともに専門性を持ったリーダーが必要になってきました。特に、ベンチャー企業で多岐にわたるバックオフィス業務を経験した方にはフィットしやすい環境だと思います。
重要なのは、目標達成のために粘り強く挑戦するマインドセットと実行力。「これまでにない仕組みを作りたい」「ソーシャルビジネスの成長を後押ししたい」と考える方にお任せしたいと考えています。
挑戦の先に、ソーシャルビジネスの未来を拓く
常深:ボーダレス・ジャパンでの仕事は、挑戦の連続です。もちろん困難もありますが、尊敬し合える仲間と共に新しい景色を見られる楽しさが待っています。この5年間、私自身も次々に新しい挑戦に直面し、驚きと成長の連続でした。
「新しいことに挑戦し、共創しながら新しい景色を楽しみたい」「仲間とともにソーシャルビジネスの未来を切り拓きたい」という思いを持った方、ぜひボーダレス・ジャパンで一緒に歩んでいきましょう。
鈴木:現在ボーダレスはベンチャー企業特有の柔軟さを活かした運営をしていますが、売上500億円、1000億円と成長していくためには、しっかりとした経営システムが必要です。その中でも、ボーダレスらしい独自の経営スタイルを構築し、みんなで運営していく状態を目指したいです。
「何もないところから新しい仕組みを作り上げる」というこのタイミングは、一番面白いおいしい経験ができると思います。事業規模がさらに大きくなった後も面白さはありますが、ゼロから形を作り上げる醍醐味を味わえるのは、まさに今です。
経営の基盤を作り上げるだけではなく、ソーシャルビジネスが社会にもたらすインパクトを最大化する仕組みづくりにも関与します。新しい企業の在り方を模索し、社会にとって新しい価値を提示したいと考える方には最適な環境です。
未来のビジネスの形を一緒に描き、実現していきましょう!
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Text:Fumiko Shibuya
Edit:Mikiko Mine