楽しい体験が社会問題解決につながる輪を広げたい。新卒でソーシャルビジネスの道へ
「社会問題解決」と聞くと、一般的には「問題解決」に焦点が当てられがちです。
しかし、ソーシャルビジネスの魅力は、問題解決を目的としたビジネスで生み出される商品やサービスがお客様の喜びにつながるという好循環にあると言えます。
そこで、今回は楽しかった体験が社会問題解決につながるという経験を経て、バングラデシュの貧困問題を解決するカスタム革製品ブランドJOGGOに新卒で入社した吉村萌さんに話を聞きました。
楽しい体験が社会問題の解決につながる仕組みに衝撃を受けた
ー吉村さんが社会問題に関心をもったきっかけを教えてください。
中学3年生の時に、銃乱射事件で多くの子どもが犠牲になったニュースを見てとてもショックを受けました。自分と同じ年くらいの子どもたちの日常や将来が奪われてしまったことに強い憤りを感じたんです。
その時、ふと学校で子どもの貧困問題について学んだことを思い出しました。さまざまな理由で世界には理不尽に命を奪われたり、苦しい状況にある子どもがたくさんいることに気づき、社会問題に関心をもちました。
大学生の時には、ネパールで行われたスタディーツアーに参加し、孤児院や性被害にあった女性のためのシェルター、水道設備が整っていない貧困地域に足を運びました。
今までメディアを通してしか知らなかった社会問題を目の前にして、この問題を解決したいという思いがより一層強くなりました。
その後、もっと広い視野で社会問題に関わる方法を探したくて、イギリスに留学し国際関係学を学びました。
今までと異なる視点から社会問題について学ぶことができたものの、具体的に自分にどのようなアプローチができるかは、まだ見えていませんでした。
ーボーダレスやJOGGOを知ったきっかけやジョインしようと思った理由は何だったんでしょう?
就職活動の際にも、社会問題に関われるような仕事を探していました。そんなとき、知人からボーダレスのことを教えてもらい、WEBサイトを見たんです。
「社会問題を解決する、ソーシャルビジネスしかやらない会社」という言葉に強く惹かれ、夢中でWEBサイトを見ました。その中で特に興味をもったのが、バングラデシュに雇用を生み出し貧困問題を解決するJOGGOの事業でした。
JOGGOのロゴに見覚えがあり、大学に入学したとき母から買ってもらった財布がJOGGOのものだったことを思い出しました。自分の好きな色をカスタマイズしながら、財布をオーダーするのがとても楽しかったんです。
楽しい体験や喜びが社会問題の解決につながっている、という仕組みに衝撃を受け「ここで働きたい!」と思いエントリーし、ジョインすることになりました。
入社後すぐにSNSを一人で担当。インプットと試行錯誤の日々
ーJOGGOではどんな仕事を担当しているんですか?
SNS運用を担当していて、企画や投稿内容の作成を行っています。
また、新商品発売の際には撮影アシスタントとして入ったり、スケジュール管理を行ったりと、主にクリエイティブの領域で仕事をしています。
クリスマスのシーズンなど繁忙期には、検品や出荷なども行っていますね。
ー入社1年目はどんな課題があり、どうやって乗り越えましたか?
入社した時点で、SNS運用はまるっと一人で任されました。
SNSはプライベート以外やったことがなく…。WEBマーケティングの知識はおろか、ビジネスの知識も全くない状態で入社したため、分からないことだらけでしたね。
投稿の内容やデザインなどを本や勉強会に参加して学んだりして、とにかく思いつく限りインプットして試行錯誤を重ねていきました。
その結果、閲覧数は運用開始から半年で2倍、1年後には4倍になり、徐々に成果に結びついてきているのかなと感じています。
また、メンバーの存在も大きいですね。JOGGOだけではなく、ボーダレス全体も同じことが言えますが、助け合う空気感がとても強いです。
それぞれ役割はあるけれど、誰かが困ってたらいつでも力を貸してくれます。だから、迷ったら相談したり、フィードバックをもらったりして乗り越えることができました。
ーソーシャルビジネスの現場で働くやりがいや面白さを教えてください。
日本のお客様が楽しみながら選んでくれた商品が、バングラデシュの工場で1点1点大切に作られ、再び日本のお客様のもとへ届く。
この一連の流れが、社会問題解決とお客様の喜びをつなげている実感を与えてくれますね。
バングラデシュのメンバーとは、定期的に日本チームとオンラインでつないでミーティングを行います。日本のお客様からのレビューを伝えたり、バングラデシュの工場の様子をシェアしたり。
実際にバングラデシュのメンバーとコミュニケーションをとることは、チームとしての一体感や仕事の意義を感じる時間でもあります。
バングラデシュのあるメンバーはお父さんが蒸発してしまい、病気のお母さんの医療費のために働かなければならなかったそうです。工場で働く中で、今の仕事にやりがいを感じ、目標をもって働いているという話を聞きました。
こういった話を聞くと、自分の仕事が貧困問題の解決につながっているんだなと実感しますね。
発信力を活かして多くの人を巻き込み、社会問題解決の好循環を創っていきたい
ーボーダレスカンパニオで働く魅力はどんなところにあると思いますか?
「ただ目の前の問題を解決して終わり」ではなく、「理想の状態が明確にあり、そこを目指し続けている」というところだと思います。
JOGGOでいうと、「雇用を生み出してバングラデシュの貧困問題を解決する」だけではなく、「職人さんが誇りをもって働ける機会をつくり、自立して生きていける」ということを目指しています。
問題を解決した上で、「当事者がやりがいや喜びを感じられる」といった理想の景色がゴールになっているところがとても良いと思っています。
ーこれから、どんなことにチャレンジしていきたいですか。
ソーシャルビジネスの会社で働く中で、さまざまな社会問題があることを知りました。これからも、もっと視野を広げて多くの社会問題に取り組んでいきたいです。
社会問題を解決していくためには、関心が薄い人をいかに巻き込んでいけるかがとても重要だと思っています。
可愛いと思って買った商品が、実は社会問題の解決につながっていた。そんな「楽しい体験が社会問題解決につながる」という好循環を、発信を通してどんどん生み出していきたいです。
商品やサービスを受け取った人が喜びを感じ、さらにその人の周りへと広がっていく。そんなつながりの輪が日本中、そして世界中に広がりより良い社会へとにつなげていきたいと思います。
採用情報
現在、ボーダレスでは世界13カ国で48のソーシャルビジネスを展開しており、新規事業開発やマーケティング・クリエイティブなど複数ポジションで採用強化中です。
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