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日本にはコンビニと同じくらいの数の公民館がある !? エジプトにまで「進出」したそのユニークさと、那覇市繁多川公民館の活動
日本には、とあるコンビニチェーンと同じ数だけ公民館があるという。
そして日本の公民館はエジプトにも「輸出」されているという。
ユニークな活動が注目される繁多川公民館の現場やエジプトの公民館のようす、そしてそもそも公民館とは何かを考え、その可能性を探る。
本書「はじめに」より(前略)
というわけで……、そもそも公民館ってなに? 地域に居場所ってある? 多世代がともにいることができる場所って? やっぱりただ与えられるよりも自分でやった方が楽しいですよね? だいたい、学びって学校だけでするものでもないですよね? え、公民館は本来、地域のイノベーションセンターだったの? え、公民館でお酒飲んだり物販したりしても良いのですか? え、全国にコンビニくらい公民館ってたくさんあるのですか? え、公民館で働く人の仕事、幅広い!
そういえば最近、私設公民館という言葉を聞きませんか? と、話し合いもいちいち盛り上がります。それに、日本の公民館をエジプトに輸出する(詳しくは本文を!)ということを実践中のミギードさんも加わるわけですから、自ずと視点も深まります。そんな盛り上がりや深まりは、きっと読者の方々に伝わるはず。そして、そこで浮き彫りになってくるのは、文化間の差異もさることながら、人が集まって暮らすことの可能性(と、その困難さ)という普遍的なものであったりもします。
遠い未来への期待に依存せず、忙しい毎日をこなすだけでもない。公民館の「しあさって」には、そんな理想と現実の間の往来があるように思います。そしてこの本も、そんなジタバタの痕跡としてのジグザグ道がたくさんあると思います。ぜひ、お散歩気分でご覧ください。
■目次
はじめに
この本の登場人物
Chapter1 繁多川公民館の現場を通してお届けしたい公民館の実際
南 信乃介(繁多川公民館・館長)
Chapter2 日本の公民館、世界へ
マホメッド・アブデルミギード(グローバル公民館・代表)
+アブデルミギード・美幸
Article 繁多川公民館・ター公民館の実践が伝えるもの
櫻井 常矢(高崎経済大学・教授)
Chapter3 牧野先生と考える、公民館のそもそものところ
牧野 篤(東京大学大学院・教授)+公民館しあさって出版委員会
Article 建築家として考える、これからの公民館
ツバメアーキテクツ
Chpater4 結局、公民館のしあさってなんだろう
公民館しあさって出版委員会
コラム
●公民館を根掘り葉掘りの一問一答 南 信乃介
●エジプトの公民館の前身、グローバル公民館とは 西山 佳孝
●エジプトと公民館の出会いの偶然と必然 西山 佳孝
●エジプトの公民館に期待すること エルサムニー・イビラヒム
●社会教育施設・比較調査から見る公民館 西山 佳孝
●自治のルーツを沖縄の共同売店に見た 愛と希望の共同売店プロジェクト
●公民館のルーツを探れば「しあさって」が見えてくる⁉︎ 西山 佳孝
●図書館と学校のルーツを探れば「しあさって」が見えてくる⁉︎ 西山 佳孝
●公民館が基礎づけられている法律を探れば「しあさって」が見えてくる⁉︎ 西山 佳孝
●追うと逃げるし、逃げると追ってくる、お金の話 西山 佳孝
●公民館と公民館「的」なものは誰がどう担う⁉︎ 西山 佳孝
●日本の公民館 西山 佳孝
●世界の公民館 西山 佳孝
●南館長の解説コーナー 南 信乃介
●お客様は神さま 中内㓛はダイエーで何を考えていたのか 西山 佳孝
●それぞれの「公民館のしあさって」が生まれていくために 公民館のしあさって出版委員会
■著者紹介
南信乃介 (那覇市繁多川公民館館長/NPO法人1万人井戸端会議代表理事)
モハメッド・アブデルミギード (グローバル公民館・代表)
アブデルミギード・美幸 (グローバル公民館・広報担当)
牧野 篤(東京大学大学院教育学研究科。教授)
櫻井 常矢(高崎経済大学地域政策学部地域づくり学科・教授)
エルサムニー・イブラヒム(沖縄国際大学非常勤教員)
西山佳孝(株式会社タウンキッチン・取締役他)
山道 拓人、千葉 元生、西川 日満里(ツバメアーキテクツ)
小林 未歩、山田 沙紀(愛と希望の共同売店プロジェクト)
熊井晃史(個人事業主)